ミルフォード トラック
milford track

歩行距離 53.2` 2003.3.20〜3.28

ニュージランドの大自然を行くミルフォードトラック。”世界でもっとも美しい散歩道”をテレビで紹介していたのを観たことがあった。今回、そのミルフォードへ友達3人で行く計画をした。ミルフォードのロッジ泊は一日に48人しか参加できなく予約が難しいと聞いていたが、3月末になるとシーズンも終わりになるようで申し込んだらすぐOKが出た。関空から出発し、クライストチャーチで乗り換えクイーズタウンに15:40分到着。 長旅に足を伸ばすが、夜、参加者のミーテングがあるとの連絡で、ホテルから歩いて10分ぐらいにある事務所へ行く。 私達以外はみんな外国人だったが日本語のパンフレットそして日本人の説明もあって安心する。
1日目
ステーション9:30分集合。クイーンズタウンからバスでテアナウまで170`走る。途中、鹿牧場がたくさんあって珍しく眺める。 12時テアナウホテルで昼食後、集合写真を撮る。参加者は、世界の色々な国の人達の集まりで70歳のオーストラリアの女性から17歳のイギリスの学生までの32名。 私達は昨日事務所一階のスポーツ店で買った揃いのセーターを着ていたのでスリーガールとあだ名がついた。 テアナウ ダウンズからテアナウ湖北端グレイトワークまで1時間20分船に乗る。そしてグレイトワーク船着き場からミルフォードトラックが始まった。 グレイトワークから20分程歩くとロッジのグレイトハウスに到着。

すぐにネイチャーガイドが周辺を案内してくれる。夕食5:30分。肉.魚.野菜料理の三種類の中から選べて種類も量も多く、ひとテーブルの6〜7人で乾杯する。 6:30分明日の行程をスライドを使って英語の説明がある。私達には日本語で書かれたプリントがまわってくる。 そして自己紹介。みんなユーモアたっぷりの楽しい自己紹介だ。私達も冷や汗をかきながら何とか自分達を売り込み、拍手を頂く。 部屋はニ段ベットが4つ入っているので通常は8人部屋だが、私達3人だけなのでゆっくりスペースだ。寝具類、シャワー、洗面台も完備。快適なロッジ泊だ。

グレイトワーク船着き場からスタート 一日目のロッジ グレイトハウス ロッジの夕食

谷間の道 二日目のポンポローナロッジ マッキンノン峠への登り

2日目 いよいよ今日から本格的なトレッキング開始。まずポンポローナロッジまで16.1`を歩く。 出発時間も到着も自由で、夕方までに到着すればよいようだ。朝食後、自分で自分のランチをセットする。 材料は全部揃っていて、好みのハムやチーズでサンドイッチを作り、リンゴとバナナを持って8:45分出発する。 クリントン川にかかった吊橋を渡り、川沿いのブナの繁る原生林を歩く。40分位歩くと左に広大な湿地帯が広がり、木道は周遊しているので一周してメイントラックに戻る。 明るい谷間の道は気持ち良く、4〜5人の仲間が向こうにかたまっているので寄ってみると、湖に2人のアメリカ人が泳いでいる。 足を入れるととても冷たく、よく泳げるなあと感心する。

ヒレ滝を見てすぐに小屋があり、ここがランチ場所のようだ。12:30分小屋到着。ベンチに座りさっそくサンドイッチをほおばるが、蚊が多く、ゆっくり出来ない。 それでも40分休み出発。マッキンノン峠の景色を見ながらヒドウンレイクに着き、そして又ブナの原生林に入る。 16`地点のサインを見て間もなくポンポローナロッジに15:30分到着。入り口で待ち受けていた仲間と握手したりしていると突然の夕立で外は雨。 私達は全く濡れずラッキーだが、何人かはずぶ濡れで到着。30分位で雨は止む。17:30分、ロッジのバーが開き、みんなで乾杯しながら明日のコースの説明を聞く。夕食は19時。もうすっかりみんなとうち解けて食事も楽しい。
マッキンノン峠に建つ記念碑 崖から落ちる滝を見ながら下る ウェカと遊ぶ

3日目 ポンポローナロッジからクィンティンロッジまでの歩行15.5`。 今日はマッキンノン峠(1146b)を越えなければならないので少し早めに出発。 7:50分ランチを少なめに持ち、すぐにクリントン川上流へ向かう。バルーン山が見える頃からトラックは登りになり、そして本格的な登りになる。 はじめは天気も良かったのに峠に近づくにつれガスがかかり、濃霧の中、マッキンノン峠に建つ記念碑に到着。 ここからは遠く雪を抱くサザンアルプスの見事な展望があるはずだったが、あいにく深い霧、そして霧雨になる。 丁度到着した米国のアーヤさんと一緒に写真を撮り、峠に点在するたくさんの地糖を見ながら4人でランチ場所のパスハットへ向かう。小屋到着11:45分。

カッパは濡れ、小屋の中は冷え冷えとしていて立ったままサンドイッチを食べる。 12:20分マッキンノン峠小屋出発。バルーン山のふもとをぐるりと周りクィンティンロッジまでの6`を下る。 下り始めるとすぐ霧が晴れ、切り立った断崖、氷河が溶け出して流れた小川や、崖から落ちる幾筋もの滝の素晴らしい景色の中をどんどん下る。 途中やっと出会えた高山植物や、道の真ん中で逃げないウェカ(鳥)と遊ぶ。 最後の下りは長い長い木の階段で、下り終えるとコケに覆われた森林を抜けクィンティンロッジに14:45分到着。 早く着いたのでリックを置いてそのままサザーランド滝を見に行く。 30分位歩くとごう音が聞こえ、世界で五番目の落差540bを誇る豪快なサザーランド滝が現れた。 裸足になって滝の裏側をよじ登り、滝の裏面を覗くが凄い迫力だ。17:00まで滝で遊びロッジ17:30分に戻るが今日は見所がたくさんで大満足だった。
サザーランド滝 三日目のクィンティンロッジ ジャイアントゲート滝

4日目 クィンティンロッジからサンドフライポイントまで22`。トラックを歩くのは今日が最後だ。 今朝は5時前からドアをたたくケア(山オウム)のいたずらで起こされ、夕べも荷物を引っ張られて悪い奴だが憎めない。 そのケアにさよならして8時出発。ジャングルのような原生林の中を歩き、10:20分ポートシェッド小屋に着く。 熱いコーヒーが用意されていたので一杯頂き、マッカイ滝へと向かう。ここはニュージランドでもっとも降雨量が多い所という。 深い緑色の水が満々としていて側のベルロックを見ながら又、幻想的な光景が続く原生林の中を歩く。そして、 ごう音の響きが聞こえつり橋を渡ると、13:30分ジャイアントゲート滝に出た。ポカポカ陽気で気持ち良く大岩に乗ってランチを取る。 次々と仲間が到着し、そしてサーと行ってしまうので私達も15分休んで出発。

30分程歩くと日本の若い女性が一人で登ってくるのに出会う。お互いびくりで、彼女はこの上のロッジで働いているという。 そしてアダ山をみながらアダ湖の縁に沿って歩く。 平らな広い道になってサンドフライポイントまであと3`地点で不覚にも足をひねってしまう。 痛みはないのだが持っていたテーピングで足首をグルグル巻きにしていると、丁度ガイドが通ってテーピングをまき直してくれる。 ガイドは私達の走行中前と後ろに2人いてみんなの走行の様子を見て回っていたのだという。そしてシダの林を抜け、 サンドフライポイントに15:30分到着。サンドフライ(アブの仲間)の飛び交う中、ミルフォードトラック走行は無事終了。 全員が到着するのを待ってミルフォードサンド行きのフェーリに乗る。マイターピ−クロッジに着き、 ラウンジでミルフォードトラックの完歩授与式。今日が最後の夕食会なので話題はつきない。

アダ湖 終了間近シダの多い原生林 サンドフライポイント(終了地点)

5日目 8:45分ホテルロビーよりミルフォードサンドボートクルーズに向け出発。約2時間のクルーズだが、フィヨルドから流れ落ちる滝や岩、渓谷美などの素晴らしい景色でアッという間に時間は経過。クルーズ終了後はバスでテアナウ経由でクイーンズタウンへ向かう。16時クイーンズタウン到着。5日振りにホテルに戻ると同じホテルに仲間6人が泊まっていたのにはびっくり。2人の女性が足を痛めてセスナをチャーターしたことなど、ミルフォードトラックの内輪話に花が咲く。翌日11時クイーンズタウンからオークランドへ。ここで一泊して翌朝8時の便で関空へ向かった。