| ツール・デュ・マッターホルン | ||
| Tour・Du・Matterhorn | 2006.8.5〜8.17 |
| 1日目( 8月5日) 昨年ツエルマットでトレッキングをしていた時、マッターホルンの麓の小さな村や山小屋に泊まって一周するツール・デュ・マッターホルンというのがあるのを知った。そこをまわってみたいと思っていた矢先、ノマドのツール・デュ・マッターホルン参加の誘いがありすぐに申し込んだ。参加者女性6人男性1人の7名でまずはドバイへ。 2日目(8月6日) ドバイから乗り継ぎミラノ.マルペンサ空港に12:15分到着。出迎えの車で2時間30分乗り、イタリア側マッターホルンの麓チェルビニアに15:50分着。チェルビニアはこじんまりとしたスキーリゾート地だった。宿泊したホテルは部屋が狭く、シャワーも共同で窮屈だったが、ベランダからはマッターホルンが正面に大きく聳え素晴らしい景色だった。明日から8日間山中の山歩きになるので、それに必要な衣類、食料等をリックにつめ、トランク等をホテルに預ける為、仕分けし21時やっとベットに入った。 |
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| チェルビニア | ベランダからマッターホルンが |
| 3日目( 8月7日) チェルビニア → プラトーローザ → トロッケナーシュテーク → ツエルマット 快晴。9時出発。目の前のマッターホルン(イタリア語ではモンテ・チェルビーノ)は大きく素晴らしく、ケーブルカーとゴンドラを乗り継ぎ、一気に1400b余り上って3479bのプラトーローザに10時到着。日差しは強いが寒く小屋内のレストランでガイドを待つ。13:06分高山ガイドとアンザイレンし、国境を越え緩やかな下りを右にブライトホルン、左にマッターホルンを眺めながらトロッケナーシュテークへ向かう。ここでガイドと別れ、今度はスイス側のゴンドラに乗り継ぎ、ツエルマットに下る。ゴンドラから谷間のツエルマットを見下ろし、パルナスホテルに15:30分到着。 |
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| トロッケナーシュテークに向けて下る | マッターホルン | ゴンドラからツエルマットの街を見下ろす |
| 4日目( 8月8日) ツエルマット→スネガ→オタヴァン→サン・ニクラス 快晴。朝日に輝くマッターホルンに感激しホテル8時出発。地下ケーブルに乗り2288bのスネガから今日のトレッキングスタート。緩やかな草原道で、振り返るとマッターホルンとツエルマットの街並みそしてブライトホルの素晴らしい景色。絵の中を歩いている気分で9:40分トフテルン(2215b)着。マッターホルンを正面に見ながらコヒータイム。又、緩やかな道を谷間の向こうにタッシュの街を見て2時間程歩いて13時オタヴァン(2187b)に着く。 草原の小さな集落オタヴァンで小休止し、ランダに向け山道に入る。雲に隠れていたワイスホルンが今度は正面になった。登山道は一変してガレ場が続き、ガレのトンネルを2回くぐり300b程登る。そして一気に800bの下り。ヘトヘトになって谷間の街ランダ(1439b)に17:50分到着。ここからサン・ニクラウスまで列車に乗るのだが、ラッキーなことに1時間に1本しかない列車がすぐ来て10分程の乗車でサン・ニクラウス(1127b)に18:10分到着。サン・ニクラウスも小さな村で店らしい店もなく、トイレもシャワーも共同のB&B。スパゲティのささやかな夕食でベットに入る。 |
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| 黄金色のマッターホルン | ブライトホルン |
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| 谷間の村を見ながら | サン・ニクラスの村 |
| 5日目( 8月9日) サン・ニクラウス→ユング→アウグスボンド峠→グルーベン 7時ホテル出発。徒歩10分で、人がきたら動くような4人乗りのゴンドラに乗りユングへ。今日はこのユング(1968b)からスタート。丁度ガスがかかり寒く、着込む。民家が10軒位の小さな集落のユンクを抜け、羊が放牧された緩やかな草原状の登り。石ころがゴロゴロむき出しで、草も豊富でない草原だが、穏やかに草を食べている風景はここも絵になる景色。道は急斜面になり、ジグザグ登りで残雪があるコルに12時到着。 コル(2894b)から反対側に緩やかな下りで、快晴になって、今度は牛の放牧地になった。花の咲き乱れる道をのんびり1時間位歩くが、牛が恐ろしい。牛のご機嫌を窺いながら通り抜け、最後に一気に800b下る。この辺りは氷河渓谷特有のU字にえぐり取られた斜面ばかりで下りがきつい。15:40分グルーベン(1825b)の集落に到着。教会を中心にしてひっそりたたずむ集落は何百年も前から変わらぬ風景なのだろう。心の奥までゆったりとした気持ちになる。だが、ここのホテルもトイレとシャワーは共同で、シャワーに入った時ドアーの鍵が開かなくなり、裸で30分閉じ込められて大騒ぎした。夕食時はこの話で賑やかだった。 |
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| ユングから濃霧の中を | 放牧地の道を行く | 2894bのコル |
| 6日目( 8月10日) グルーベン→マイド峠→サン・リュック→グリメンツ 7時スタート。今日はホテルからまずマイド峠まで965bを登る。U字渓谷の登山道をジグザグ登り、森林限界になって展望が開け、一気に600b登って緩やかな放牧地になった。花が咲く丘陵地から少し急登してマイド峠(2790b)に11時到着。遠くに今日の宿泊地アニヴィエの谷が見えた。深く長い渓谷に小さな集落が点在しているスイスらしい景色を眼下に見ながら緩やかな下りでやっとティニュッサ(2180b)に14:30分到着。ここから下のサン・リュックまでケーブルカーに乗る。 サン・リュック駅から更にポストバスに乗る。ポストバスとは郵便物と一緒に山岳地方の村や町を廻って乗客も運ぶバスで、一日に数本しかないのに運良くバスが来て、グリメンツに16時到着。狭い山沿いの道でたくさんの郵便物の上げ下ろしも面白く、満員のマイクロバスはすごくのんびり。グリメンツは、アニヴィエ谷の中心地で素敵なリゾート地だった。古い木造の家が建ち並び、家々の窓辺は花で埋め尽くされたとてもシックな街。ホテルはバスもトイレもついた3ッ星でやっとのびのびとした気分になる。土産物店を覗き、ここは”花の村”と呼ばれているそうで、家々に飾られた花々がとてもやさしい。夕食もジャガイモ料理が美味しく久し振りに味わう満足感だった。 |
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| 花と水のある丘陵地を進む | マイルド峠 | グリメンツの街並み |
| 7日目( 8月11日) グリメンツ→シオン→アローラ 今日はアローラまで歩く予定を変更、乗り物で移動することになった。朝もゆっくり花の街を散策し、9:49分ポストバスに乗る。ブドウ畑が広がるシエールの街へ。ここはワインの名産地で詩人リルケの家があるというが、シエールの駅からすぐ列車に乗り隣町のシオンへ向かう。シオンはヴァリス州の州都で大きな街だった。アローラ行きの直行バスは16時しかなく、4時間余り時間があるので、シオンの街を観光することになった。古い城下町で趣のある街は丁度お祭りで露天が立ち並びとても賑やか。この街もスイス屈指のワイン産地だそうでワインが並んだ店が多く、試飲させて頂いて心地良くなる。そして昼食は、溶かしたチーズにパンだけを絡ませるローカルなチーズホンデュ。 12世紀頃建立という城塞のようなグアレール教会や州立美術館を見学。16時、ポストバスに乗ってアローラへ。小さな小さな村のアローラに17:20分到着。小雨がみぞれに変りはだ寒く、薄暗い村の小さなホテルは意外と清潔で綺麗な部屋で心も明るくなった。夕食前に隣の小さなおみやげ屋でバッチを買っていると日本の若い女性が入ってきた。外国のこんな片田舎で日本人と会うとは...このツール・デュ・マッターホルンはマッターホルンの麓の小さな村を泊まり歩くコースで、外国人にでも出会うことが少ないのに、それが日本人と出会ったのでお互いびっくり。彼女もスキーでマッターホルンをまわっているとか。夕食はジャガイモとチーズ料理で素朴な味にゆったりとした気分になった。 |
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| お祭りで賑わうシオンの街 |
| 8日目( 8月12日) アローラ→コロン峠→ナカミュリ小屋 みぞれ。今日はホテル正面に聳える標高3636bのコロン峠まで登らなければならない。天気は悪いが恰好良いガイドのシリルが現れて、ホテル8時にルンルン出発。コロン山めざして歩き始めると30分位で晴れてきた。どんどん高度を上げ雪も深くなり、2時間ほどでハント氷河上に出た。空は晴れ渡り、眩しく、雄大な景色の中をワクワクしながら進む。コル近くなってクレパスが現れた。ガイドに導かれ、氷河をトラバースする。天気が急変し、雪が降ってきて濃霧になった。雪の舞う中、3087bのコロン峠に14時やっと到着。ガイドのシリルとはここでお別れ。 結局、アアンザイレンなしで峠まで登ってきてしまったが、下りは雪の積もった急なガレ場だった。濃霧なので辺りの様子はまるでわからない。雪に隠れたガレ岩は動き、滑り慎重に慎重に下って、15時40分無事にナカミュリ小屋(2818b)に到着。小屋は清潔でまずは入り口で専用スリッパに履き替える。寝具も綺麗に整頓されシラフカバーも付いていた。(但し、別に3ユーロ払う)食堂も暖かく、すぐミルクコヒーを頂く。宿泊者は私達8名の他に6名のフランス人。スタッフは4名で手際よく夕食もスープ゚が特に美味しく、快適な山小屋だった。 |
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| コロン峠の登りに出発 | 雪が深くなりコロン峠はまだ遠い | ナカミュリ小屋 |
| 9日目( 8月13日) ナカミュリ小屋→プラライェ→ペルッカ・ヴィエルモ小屋 雲の切れ間に広大な岩稜が広がり、切り立った岩を背にして建つ小屋は静寂に包まれ、去るのが名残惜しい。振り返りながら6:40分小屋を後にする。昨日と同じようにガレ場の急な下りが続く。一気に500b下って小川に沿った緩やかな道に出た。谷間の狭い草原を下っていくと眼下にエメラルドグリーンの美しいプレイスモレーン湖が広がった。湖めがけドンドン下り、そして湖に沿って歩いて湖畔のプララヤー小屋(2005b)に9:30分到着。トイレをお借りし、コーヒを頂いていると雨が降ってきた。すぐに出発。これから1050bを登って、3066bの峠を越えなければならない。 一気に300b程登ると道はなだらかになり草原になって、牛がいた。たくさんの牛が人なっこく寄ってくる。牛の鼻息の中、牛と目を合わさないよう通り抜け、1時間ほど進むと急登になった。鎖場のある本格的な急登になって、雨は雪に変わった。そしてガレ場のカールになった。雪と濃霧の中、ケルンと黄色のペンキを探しながら200bのガレの急登は、歩きにくく、喘ぎながら14:20分ヴィルコルネラ峠(3066b)に到着。峠の反対側は霧もなく、今夜の宿泊地ペルッカ小屋が下の方に小さく見える。小屋が見えたので安心したが、そこまでは一直線のガレの下りだ。30分休憩し、下山開始。滑るガレの急斜面を一気に下る。40分かかって無事ペルッカ小屋(2900b)に到着。スタッフは一人だけだったので夕食は遅くなったが、他の3人の宿泊者と一緒に食事。ここも快適な小屋だった。 |
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| プレイスモレーン湖 | 峠から一直線のガレの下り | ペルッカ小屋 |
| 10日目( 8月14日) ペルッカ・ヴィエルモ小屋→チェルビニア 7:50分小屋出発。今日はツール・デュ・マッターホルンの最後の歩きでチェルビニアに戻る日だ。素晴らしい天気で、ガレ場を下りながら振り返ると、昨日越えた峠や隣の3384bの峰が聳え、壮観な岩場の景色だった。眼下には湖や草原が広がりマッターホルン一周トレッキングの最終日にふさわしいスイスの光景で、ここを5時間下ると終了だ。岩場の道からなだらかな草原の道になり、湖や小高い丘を越えると遙か遠くにチェルビニアの街が見えてきた。マッターホルンの麓に小さくひっそりとした街はうすらと靄に包まれ、それがどんどん近づいてきた時、私のストックが木の根にひっかかった。急坂を勢い良く下っていたので、右手首にかけていたストックのひもに引っ張られ私の手首がカクンと曲がった。 痛くもないのでそのまま歩き出したが手首が元に戻らない。そして腫れて痛みも強くなった。皆が心配して軟膏をぬったり三角巾をかけてくれる。そして30分歩いて道路に出た。丁度バスが来て、15分程バスに乗りチェルビニアに12:30分到着。チェルビニアには小さな診療所があり、スキーリゾート地だけあって手早く処理をしてくれた。骨折だった。私の右手は指先だけ残し肘までギブスで固められたが、痛みもひいて楽になった。今回のツール・デュ・マッターホルンの旅は本当に面白いコースで、なかなか行けないスイスの奥深い田舎を訪ね歩いて得難い経験をしたような気がする。最後に私の骨折のおまけがついてしまったが、これもコースの終わりで不幸中の幸いだった。 |
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| どんどん下って湖の縁を進み | 丘陵地を行き | 遠くにチェルビニアの街が見えてきた |
| 11日目( 8月15日) 今日は予備日で自由行動。朝から素晴らしい天気で、ツエルマットが窓から飛び込んでくる。又、今日はキリストのお祭りのようで窓の下を楽団が通り、遠くの広場には式典が行われているのが見える。皆はトレッキングに行ったりお祭りに参加したりして別行動。私は今日も診察があり、大勢の人が歩く中をぶつからないように腕をかばいながら部屋に戻って、部屋からツエルマットの賑わいを眺め、左手での荷物の整理にたっぷりと時間をかけた。 |
| 12日目( 8月16日) 雨。帰国日。買い物する気もおきらず、10:20分迎えのマイクロバスに乗る。13:10分ミラノの空港に到着。何があるのか凄い混みようで、16:25分ドバイへ向かう。機内も満席。ドバイ2:45分発で名古屋へ。この便も満席。 |
| 13日目( 8月17日) 名古屋18:50分着。台風が通過した直後のようで随分と遅れて到着し、千歳空港に到着したのはこれも遅れて22:50分。最終JRが出てしまい、手が不自由のせいかドーと疲れも出て、空港内にあるホテルに泊まることにした。久し振りの熟睡で、目が覚めたら翌朝10時だった。 |