唐松岳 からまつだけ 2696㍍ 2011.9.8

八方尾根から白馬三山の眺め 鹿島槍を眺めながら 不帰ノ嶮
唐松山荘から唐松岳山頂を望む 唐松岳山頂から唐松山荘を望む 唐松岳山頂
唐松岳山頂(後方は五竜岳) 山頂から不帰ノ嶮.白馬岳への稜線 唐松山荘からの日没


三日間は好天の予報だったので、唐松から白馬、雪倉そして朝日岳への縦走を決め、まずは八方尾根から唐松岳へと向かった。 ゴンドラとリフトを乗り継ぎ9:09分八方池山荘前から尾根道へ進む。今日はすばらしい天気で大勢の観光客やハイカーで賑やかだ。 白馬三山や五竜、鹿島槍の豪快な景色を眺めながら第2ケルンへ。そして急斜面を登って八方池や不帰ノ嶮が正面に見える第3ケルンに到着。 不帰ノ嶮から白馬岳へと続くダイナミックな稜線を目前にして、明日登る不帰ノ嶮の岩肌を注意深く眺め、暫く展望を楽しむ。

20分程休んで、尾根ひと登りの円山に向かう。このあたりではまだチングルマが咲いていて、終わりかけたマツムシ草やウサギギクの花々も可憐だ。 ハイマツ帯になって、また、大展望の円山山頂に着く。だんだん尾根道も狭くなり、ガレを通過して12:27分唐松山荘に到着。 正面には剱岳が大きく聳え、山荘前の丸太いすには大勢の登山者が休んでいた。唐松岳山頂へはここから20分程なのでまずは宿泊手続きをする。 個室が空いているというのでとってみようと云うことになり山小屋泊で初めての個室に入る。 6畳ほどの広さに4組のフトン。トイレも洗面所も清潔でとても快適。暫く休んで、2時過ぎ山頂へ行くことにした。

殆どの登山者は下山したか縦走路に向かった後で、唐松岳山頂は小屋泊の登山者だけのようで、みんなのんびりと山頂を楽しんでいた。 不帰ノ嶮や白馬方面に座り、遠く縦走してくる登山者がどんどん近づいてくるのを眺めながら、 360度の大展望の中を2時間ほどのんびり山頂で過ごし、4時30分小屋に戻る。 するとどうしたことか、 天気予報が急変して明日は雨だという。台風の影響で天気が一変したようで明日の縦走路が心配になる。 岩場やクサリ場が多いいので早立ちした方がよいとの小屋の人のアドバイスだ。 6時過ぎ日没が始まり、6;20分真っ赤な太陽が正面の北アルプスの稜線上に沈んだ。
不帰ノ嶮 不帰ノ嶮 不帰ノ嶮
天狗の頭 白馬山荘


夜中、強い風と雨の音で目が覚めた。早立ちのつもりでいたが食事をしてから出発することにした。 6:35分唐松山荘出発。 小雨交じりの強風は唐松岳の登りになって、なお、いっそう強くなり身を引き締める。 カメラはザックにしまうことにした。濃霧の山頂を通過して不帰ノ嶮へと下る。 すぐに三峰、二峰南峰、北峰、一峰と滑る岩場とクサリ場を通過、 不帰キレットに下り立った。濃霧の中に人影があり天狗山荘から来たというご夫婦だった。私たちの前には2人組と単独者の3人が歩いているとのこと。 まだまだ難所があると思っていたがどうやらキレットは通過したようだ。もう3時間歩いていた。

そして天狗の登りになった。左側から容赦なく強風が吹き付けるガレの急斜面は、足元がふらつき 吹き飛ばされそうになり、踏ん張り踏ん張りジグを切る。 岩場の斜面をクサリで登り天狗の頭に10:25分着いた。 吹き荒れる稜線上は天気の時は楽しい縦走路だと思うが、濃霧で何も見えない。突然前に黒影が見えて、人が稜線上に立っていた。 背負ったテントが重くてと言って男性がザックを下ろしていた。お互いずぶ濡れだ。 立ち止まったら寒いので同じ目的地白馬山荘までがんばろうと話し、先を急ぐ。天狗山荘の分岐に着いて山荘へと向かう。 11:25分天狗山荘到着。4~5人が土間のいすに座っていたが、私は濡れているのでいすに座ると寒くて仕方がない。 私のカッパは雨が浸みてきていて着替えるわけにはいかなかった。トイレをお借りしすぐ出発。鑓温泉の分岐を見て鑓ガ岳を登る。

杓子岳に着いた。手が冷たくなったので急いで手袋を取り替え、大きなゴミ袋をカッパの下、左肩にかける。 ひと登りで山頂往復、又、稜線上を黙々と歩く。 男の人とすれ違った。朝日岳からきて天狗山荘に行くという。軽装なのでびっくりした。円山に着き、一気に下ると白馬尻から大雪渓を登ってくる分岐に着いた。 白馬山荘はもうすぐだと安堵する。14:05分白馬山荘に到着。 すぐに着替え、乾いた衣類を全部着込んでストーブにかじりつき、2時間あまり体を衣類を乾かす。 次々と濡れた登山者がストーブに集まり、山の情報で話しはつきなく楽しい語らいですっかり元気になった。 17時夕食。70~80人の登山者が食堂に集まる。明日も天気が良くないようだ。 朝日へ縦走の予定でお弁当を注文したが、明日の天気をみてから行動を決めることにした。

ブロッケン現象 白馬岳山頂 三国境(後方雪倉岳)

眼下に大池山荘 乗鞍岳山頂

夜中、強い風雨で何度か目が覚めたが、朝になると風雨も収まっていた。相変わらず霧が深くお昼頃から雨だという。 カッパとズボンは乾いたが、これで雨にあたったらもう乾いた衣類がないので下山することにした。 登山靴はビショビショ。スパッをしていれば靴の中までビショビショにならなかっただろうし、カッパの防水もきちんと点検していれば...と反省することしきり。 緊張しっぱなしだった昨日と違い、7:27分のんびりと栂池自然園に向かう。濃霧の中を白馬山頂へ登っているとブロッケン現象が現れた。 私は初めて見る光景で、幻想的な雰囲気にうっとり。5分程で山頂に着いた時は消えてしまった。幾人かの登山者がいる山頂をあとに先ずは三国境へ。

30分程下ると、急に雲が流れ雪倉岳への稜線が現れた。 三国境につく頃雪倉岳全容が見渡せ、登りたい気持ちを抑えながら小蓮華への緩やかな稜線を上り下りする。 ヘリコプターが来た。昨日、小屋で高熱を出している人がいるといっていたが...。雲が流れ、雪倉から朝日への稜線が出たり隠れたりするのを眺めながらの、 のんびりと楽しい稜線歩き。9:09分小蓮華山頂に到着。 山頂標識辺りは崩壊が激しいのかロープが張られ、三角点もロープの中だった。 岩屑の道にハイマツが現れ、雷鳥親子がのんびり登山道に歩いている。 眼下に大きな池が姿を現し、白馬大池山荘が見えてきた。 花は終わってしまったがチングルマやハクサンコザクラの大群落の草原を抜け、10:17分白馬大池山荘に到着。

暖かな日差しを浴びてベンチで20分休み10:27分乗鞍岳へと向かう。 小屋の後から池を大きく回り、大岩を飛び移りながら、その岩道は乗鞍岳山頂まで続く。 いつの間にか濃霧になり11:03分大きなケルンのある山頂に着く。大勢の登山者が休んでおり、また、ぞくぞくと登山者がやってくる。 岩の斜面はまだまだ続き、雪渓を渡り、岩場を通り抜け、飽きるほどの岩道を下る。 湿原に出て天狗原に着いた。それから樹林帯の中を1時間ほど下り、栂池自然園に13:05分到着。 大勢の観光客に目が覚めたおもいで、ラーメンを美味しく食べ、ロープウエーとリフトを乗り継いで栂池高原駅へ。 八方尾根の駐車場に車を止めていたので、高原駅からタクシーに乗り八方尾根に戻る(¥3100)。下は曇りだったが、山はガスに包まれていた。



1日目(9/8)
八方池山荘前 9:09 唐松岳山荘着 12:27
2日目(9/9)
唐松山荘発 6:35 天狗山荘 11:25~11:35 白馬山荘着 14:05
3日目(9/10)
白馬山荘発 7:27 三国境 8:23 白馬大池山荘 10:17~10:37 栂池自然園着 13:05