針ノ木岳・蓮華岳 | はりのきだけ・れんげだけ | 2,820.6b ・2,798.6b | 2008.9.24〜25 |
一日目 | 扇沢登山口 | 6:45 | → | 針ノ木小屋着 | 10:14 | 〜 | 10:24 | → | 針ノ木岳 | 11:25 | 〜 | 11:35 | 針ノ木小屋 | 12:22〜13:00 |
蓮華岳 | 14:05〜14:25 | → | 針ノ木小屋 | 15:15 |
二日目 | 針ノ木小屋 | 6:50 | → | 扇沢登山口 | 9:30 |
針ノ木雪渓は日本三大雪渓の一つといわれているが、9月末になると雪渓歩きも無理なようで、事前に針ノ木岳小屋に確認すると、アイゼン不要で夏道をきてくださいとのことだった。 6:45分 扇沢バスターミナルから車道を渡り、途中4回車道を横切るが針ノ木自然歩道を20分程歩くと、広場に出て、針ノ木登山口に入る。石がゴロゴロの歩きずらい樹林帯の中、湧水の脇を通り、鳴沢を渡り、1時間ぐらいで大沢小屋に着く。樹林に囲まれた大沢小屋はもう閉鎖していて百瀬慎太郎の名文句”山を思えば”が迎えてくれる。ここから扇沢まで3`峠まで4`の案内を見ながら先を進む。 20分位して明るい開けた川原に出た。いつもならここから針ノ木雪渓歩きになるようだが、雪渓はずーと上のノド辺りにしかない。登山道は左岸から右岸へと渡り、沢の斜面を登る。勢いよく流れる雪渓の川を渡り、クサリ場をよじ登る。沢が細くなって雪渓斜面になったが、雪渓は大きく崩れポッカリと口を開けている。その雪渓につけられた心細い斜面を登る。正面には峠の稜線が見えているのでもうすぐと思うが、なかなか峠が近づかない。そして右岸に渡り、砂礫のきつい斜面になった。ジグザグの九十九折りで時間がかかる。汗ダクダクになってやっと針ノ木峠に着く。10:14分到着。 |
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扇沢バスターミナルの登山口 | ノド辺りの雪渓 |
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クサリ場の登り | 針ノ木峠間近の斜面 |
朝出発時はモヤがかかっていたが、ノド辺りに着いた頃から真っ青な空が広がってきた。針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳の稜線が本当にきれい。針ノ木小屋は峠に建っているのでそのまま小屋の正面に廻ると、凄い!!大展望に歓声をあげる。槍ヶ岳、奥穂高、前穂、野口五郎、双六、水晶、赤牛、薬師岳などの北アルプスの山々が勢揃いで近くは餓鬼、燕、大天井岳そして富士山と、豪華版の景色だ。小屋の主人に挨拶してリックを置き、10:24分針ノ木岳の往復に出かける。 1時間で針ノ木岳山頂へ到着。又々感激の展望だ。今度は今まで見えなかった北アルプスの西から北の景色が目に飛び込んでくる。後立山連峰、立山や劔や白馬から爺ヶ岳への稜線、今まで登った山々が揃って待ち受けてくれた感じだ。。 足元にはコバルトブルーの黒部湖。槍からの北アルプスを背景にして左下には高瀬湖が。360°の大展望にこの快晴時に登ることが出来て本当にうれしく、飽くなく景色を眺める。早い到着だったようで誰もいない山頂だったがスバリ岳から縦走してきた3人が到着し、大沢小屋辺りで追い越した御夫婦が到着し、山頂が賑やかになったので下山することにした。正面に蓮華岳を見ながら、景色を堪能し鉢ノ木小屋に12:22分着く。 |
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針ノ木峠 背景は赤沢岳 | 小屋の正面より槍ヶ岳方面(手前は船窪山) |
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鉢の木岳への登りから (左斜面を登ってきた) | 鉢の木岳山頂 |
小屋でラーメンを注文していると10人位のグループが到着し、これから鉢ノ木岳を往復すると賑やかだ。明日蓮華岳を往復する予定だったが、まだ時間が早いのでこれから蓮華岳を登ろうかと夫と話しをしていると、小屋の主人が明日は天気が良くないので今日登った方が良いとアドバイスしてくれる。峠から右が鉢ノ木岳、左が蓮華岳の登山口。13:00蓮華岳往復にスタートする。すぐ急登で目の前のコブまでは殆ど一直線。針ノ木岳は石がゴロゴロで歩きにくかったのに比べ、歩きやすく、後ろを振り返ると針ノ木岳やスベリ岳そしてその間から劔岳が頭を出しダイナミックな景色。峠の小屋の赤い屋根も小さく見える。 広々としたハイマツ帯に出た。小高いピークを過ぎると、白い岩礫の明るい尾根路でそれは蓮華岳山頂までなだらかに続き、峠から姿が見えなかったやさしい山容の蓮華岳が大きい。山頂近くにコマクサの群落があるが今は花も終わり、赤い色を残したコマクサが僅かにあるだけで茶色く枯れた姿が目に付く。14:05分山頂到着。山頂は、若一王子奥社の祠が祀られている端から二等三角点のある端まで細長く、その中間は七倉山への分岐で白い岩礫の上に縦走路が細く長くに延びている。ゆっくり展望を愉しみ下山。針ノ木小屋には15:15分到着。今日の宿泊者は10人のグループと私達夫婦2人と男性3人のみで、9月下旬平日の小屋は静かだ。男性3人と一緒の部屋で5人で山の地図を前にあの山、この山と山の語らいで楽しい一時を過ごす。翌日6:50分下山。扇沢ターミナル9:30分到着。雨が降る前に下山出来て本当に良かった。 |
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蓮華岳中腹から見る劔岳と立山 | 蓮華岳へ |
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蓮華岳山頂から鹿島槍から白馬の稜線を望む | 蓮華岳山頂(背景は劔岳と立山) |