暑寒別岳・箸別コース

暑寒別岳 しょかんべつだけ 1491m 2008/06/19 天候: 晴のち雨

7:57 駐車スペース
11:27 頂上着
12:00 頂上発
14:40 駐車スペース

登り:3時間30分
下り:2時間40分


増毛山地の最高峰。日本三百名山・二百名山でその大きな山容は札幌からも良く見え、一等三角点の山でもある。山名はこの山が暑寒別川の源頭に位置することに依る。 ショカンペツはアイヌ語で(滝の上にある川)を意味する。 花の百名山にも選ばれていて、6月中旬から7月には、山頂一帯にお花畑が広がり、マシケゲンゲ、マシケオトギリなど固有種 も見られる。

その他、、 エンレイソウ、エゾイチゲ、ハクサンイチゲ、シナノキンバイ、マイズルソウ、ウスバスミレ、サンカヨウ、ツバメオモト、シラネアオイ、ハクザンチドリ、 ゴゼンタチバナ、エゾイブキトラノオ、ショウジョウバカマ、ミヤマキンバイ、チングルマ、チシマギキョウ、エゾシオガマ、 イワイチョウ、ミネズオウ、エゾツツジ、エゾリュウキンカ、チシマフウロ、オオバキスミレ、コケモモ、 エゾシオガマ等が見られる花の名山。

増毛町箸別より箸別川に沿って舗装された道を15`ほどで登山口に着く。 暑寒別岳箸別コース登山口には駐車場の脇に箸別避難小屋が建っている。 駐車場で登る準備をしている間も虫が五月蠅く、防虫スプレーを充分にかけたが、それでも2〜3箇所虫に刺された。 一〜十合目の標識もあるが、高度を基準にしているようで間隔は一定ではないようである。 登山口からかなり上までタケノコ取りの人も入っていて、路傍には立派なタケノコで満杯の袋とラジオが置かれている。 やがてダケカンバとミズナラが多くなるが相変わらず根曲がり竹の路を緩やかに高度をあげて行く。五合目を過ぎたあとの急登を過ぎると森林限界を抜け笹原の向こうに七合目先のコブが見えてくる。

七合目から視界が開けてきて単調な登りも終わり、暑寒別岳山頂まで素晴らしいお花畑が続く。  雪が溶けたばかりで、雪渓も残っていて、その上部はシラネアオイ・エゾノハクサンイチゲの群落の中に路は続く。

登山口 7:57分 二合目 8:38分 三合目 8:56分
七合目 10:37分 エゾノハクサンイチゲの群落 10:45分 頂上が見えてくる 11:12分

暑寒別コースと合流し、頂上台地を進むと間もなく暑寒別岳頂上である。 頂上からは向かいに尾白利加岳(奥徳富岳)や群別岳そして浜益岳など増毛の山々が、 南暑寒別岳の裾野に拡がる雨竜沼湿原も一望できる。

眼下には増毛や留萌の町並みの向こうに日本海が拡がっている。帰りにはササヤブに入り、タケノコのお土産を持って下山。 登山口に着いたころから雨が降り出した。 付けっ放しの路傍のラジオは登る時と同じ状態だったので気にかかる。 週末の山開きを控えて登山口付近点検中の町職員方々がいらしたので状況を報告する。 帰宅早々警察からの電話で状況を聞かれ、二回目の電話ではラジオ、タケノコは回収済みとのことであった。 家族からの捜索依頼が出ていないことや、駐車場に車も残っていないことなどから、 迷った挙げ句登山路に戻ったもののラジオはその場所から上方向か下方向か 見当がつかず、またはラジオに戻る余力が無く、ラジオを放置したままの帰宅と推定されるとのことでとんだ人騒がせであった。
暑寒別コースと合流 11:16分 頂上 11:27分 目前には尾白利加岳や群別岳

咲いていた花
ハクサンボウフウ シラネアオイ ハクサンチドリ

シナノキンバイ エゾノハクサンイチゲ

ルート図