八雲町にある山で、遊楽部川の支流である砂蘭部川の源流部にこの山が位置することに依る山名。砂蘭部は@サラ・ウン・ベ=尾・にある・川(遊楽部川の川尻にある川) A サル・ウン・ベ=葦原・にある・川 B サワベ=終わり(最後の支流) 等の解がある。
桜野温泉側からのルートも考えたが、スキーで登るには急斜面なので,傾斜の緩い砂蘭部川側から登ることにし、砂蘭部川沿いの道を大新へ向かう。 川沿いの道は標高150m地点で左折し山方向へ上っている。すぐ上の土場まで除雪され、土場では伐採した樹木の整理作業が
行われていた。これだけの集材をしたのだからこの先の林道も除雪されているかもしれないが材木の山でこれ以上進めない。
この道から登るのを諦め、左折地点に駐車し、砂蘭部川沿いの道を進む。スノーモービルの跡で歩きづらい。この先の林道を登る ことも考えたが、駐車場所から尾根取り付きまで30分以上はかかるだろうと思いながら、尾根へ取り付く左手の斜面を見ながら林道を進む。
急斜面で適当な取り付き点が見あたらない。10分も歩いただろうか、147m標高点側の沢が登れそうなので、この沢に入る。暫く登ると急登になり、雪も締まっていて、殆ど抜からないのでツボ足で右手の急斜面を50mほど登り尾根上にでる。尾根上は歩き易い。340mあたりで林道に合う。林道にはスノーモービルの跡が残っている。
尾根が広いのでどこでも歩けるが、急斜面はジグをきりながら一直線に728m標高点を目指す。 800mを過ぎたあたりからトラーバス気味に高度を上げ、砂蘭部岳コルを目指す。
トラーバス斜面は思ったより傾斜も緩く楽にコルに着くことができる。 コルから見上げる頂上は左側に雪庇の発達した急斜面だ。右手の樹木の斜面を登り出すが、クラストした急斜面は歩きずらい。
スキーをデポして、ツボ足で登る。雪面が堅く殆ど抜からずに頂上に立つことができた。
頂上からは眼前に小鉾岳、その後ろに乙部岳、目を転ずると駒ヶ岳、スルカイ岳、冷水岳、雄鉾岳、
遊楽部岳、岩子岳、ペンケ岳、狩場山など360度の大展望だ。
帰路、横山へ立ち寄ろうかとも思ったが、登りを避け安易な下りトラーバスで800mまで下がってしまい今回は登れなかった。
登るなら往路に立ち寄るべきであったがコースも長く心理的に避けた嫌いがある。
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