北日高には2山の「るべしべ山」があり、カタカナと漢字で区別して表現されている。
この「ルベシベ山」はチロロ岳の東隣に聳える山である。
「ルベシベ」は峠道を意味し、日高側から十勝側に抜ける道筋があったのであろうか。
頂上からは360度の展望の広がる山で、登路となるパンケヌーシ五の沢本流は滝もなく気楽に登れる山だ。
森林管理署の林道ゲートの取り扱いが平成23年から変更となり、登山口のあるパンケヌーシ林道は
ペンケヌーシ登山口まで開放されている。
チロロ岳やペンケヌーシ岳の登山口のあるパンケヌーシ林道に入り、チロロ岳の登山口を過ぎた
「ごのさわ橋」手前右手に「パンケヌーシ五の沢林道」標識がある。この5ノ沢林道入口がスタート地点となる。
この林道は途中で何カ所か崩壊があり通行不能で、すぐ先に大石が置かれ車は入ることができない。
林道を3〜400m程辿ると林道は左に曲っているが、屈曲地点で林道は崩壊していて正面の枝沢からの岩石で埋まっている。
左手に向かうと林道は何カ所か崩壊箇所あるものの1010m地点の林道の崩壊地点となる。ここまで40分を要した。
以前はここまで車で入ることができたので、以前より往復で1時間以上余計に考えなければならない。
五の沢の左岸の荒れた林道跡に続く踏み跡を辿る。赤テープもあちこちに下がっている。
1050m二股までは主に左岸に踏み跡が続いている。
その後は沢の中を歩いたり踏み跡を辿ることになる。
1150二股の右股は頂上への直登沢で、そのまま本流を進む。
1200mを過ぎると滑滝状態のところもあったりするが、次第に沢幅も狭くなってくる。
左手に沢を見る1230付近から進行方向が南へ90度変わり傾斜も増してくる。
1550m地点で水が涸れてくる。急な細い涸れ沢を詰めていくと、二股になり、頂上の方向の右股へ進むと、
草付き斜面となり赤テープがついた踏み跡が見えてくる。
踏み跡を辿るとトラーバスしながら頂稜のコルのハイマツ帯へ向かっている。
コルから反対側の斜面へ移り、膝丈くらいのハイマツ帯の中に頂上に向かって踏み跡は続く。
三等三角点の頂上からは360度素晴らしい展望なのであろうが今日は生憎の小雨模様でなにも見えない中、
軽い昼食を食べ頂上を後にする。
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