南富良野町と占冠村の境にある山で、空知川の支流トナシベツの枝川、ラウネベツ川の水源に
あることに依る山名。ラウネベツはアイヌ語で両岸が高い川を意味すると言う。
金山トンネル付近から登ると近いのであろうが今日は気温も高く、山頂直下の雪崩斜面が心配だ。
「三点沢林道」を詰め東側から登る予定で出発。
占冠から237号線で金山方向へ向かい、金山トンネル手前の清流橋を渡った先に
「三点の沢川」に沿った「三点沢林道」がある。
占冠あたりでは周りの山に雪はない。もう少し早い時期だと良かったと思いながら
林道入口に着くと驚いたことに林道は除雪されていた。
でも、ゲートにはナンバー式の鍵がかかっている。道路に雪がないのでスキーでは歩けない。
シートラーゲンして林道をトボトボ歩く。500mの二股まで除雪されていて、そこには
伐採した木が集積されていた。二股の先は除雪されていなかったのでスキーでの歩行となる。
二股から林道を行くとすぐ先で徒渉がある。スキーを外して飛び石づたいに渡れる程度だ。
この先、もうこれきりと思いながら10回弱の徒渉が、短い区間に連続してあった。これらの徒渉はブルで
水路を開いたものだ。おそらく川が溢れて二股に堆積した伐採木が水に浸らないためなのであろうか?
スキーの脱着・徒渉と一カ所に2〜3分で合計30分近くのタイムロスだ。
標高600mあたりから先は両岸が迫った急斜面の様子だ。その手前で、頂上台地からの尾根の急斜面を50mほど
カンジキで登る。
50mほど登ったあたりは比較的緩やかな斜面なのでスキーでジグを切らずに斜面を斜めに北方向に向かい、
高度を上げる。
途中3カ所、浅い沢があるが乗り越え易いところを選んで渡る。3つ目の沢の先の尾根を登る。
この尾根は南北に長い頂上台地の中程から派生する尾根で850mを過ぎると尾根形も消えている。
その尾根の800mあたりに着き、
(800mあたりは沢も浅いが、それより下では沢は深い、また、815m以上で到着すると沢形も無くなり、
目印を失う)少し、その尾根を登ってから斜めに頂上を目指すと
頂上台地の一角に到着である。
「く」の字を描いて斜面を登った格好だ。
西側に雪庇の発達した細い尾根状の頂上台地の南端が頂上三角点であった。
頂上南斜面は急角度で落ちていて先が見えない。今にも崩れ落ちそうなところも見られる。
360度周りの山々を見渡せる素晴らしい展望だ。目の前の屏風岳が印象的だ。夕張岳方面の山々や
富良野岳。下ホロ等も良く見えている。
今回は林道をシートラ−ゲンして歩いたり、予想外の徒渉があったりで時間がかかってしまったが
もう少し早い時期に来ると、もっとスムースに歩けたであろう。
帰路、林道入口から10分ほどのところにある「湯ノ沢温泉」で汗を流す。
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