札幌市を流れる豊平川の源流、中山峠近くに位置する山。山名は豊平川と漁入沢川の二股付近に位置することに依る。
定山渓より中山峠に向かい定山渓トンネルを抜け、望岳橋を渡ったところの駐車帯に車を置き、ここからスタートする。
ここ(720m)から沢底(500m)まで220mを一気に下る。
流石、豊平川だ、このあたりでも水量が多い。橋の先で林道は大二股山を挟んで
豊平川沿いの林道と漁入沢川沿いの林道の二手に分かれている。
ここで右手の林道を行くか、左手の林道を行くか、ここから尾根筋を進むか、
一寸選択に迷ったが左手の漁入沢川沿いの林道を辿ることにする。
林道は左下に漁入沢川の流れを見ながら進むとやがて水量調整池のようなところが眼下に見えてくる。
この先林道沿いに行くと傾斜も緩く楽なのであろうが、林道歩きばかりでは山の雰囲気がなく、
地形図を読みながら未知の世界に入ってゆく面白味に欠ける。
このあたりから林道を離れ尾根筋を目指しての20分余りの急登が始まる。100mほどの急登を頑張ると尾根筋直下で
傾斜が緩くなった斜面に出るので、この緩傾斜斜面をトラーバス気味に尾根上に乗り726m標高点付近を
700mあたりで通過する。
726m標高点先には林道が通っていて、この林道を辿り、頂上直下770mまで進む。ここで林道は二手に
別れて大二股山を巻いているので林道を離れて真っ直ぐ頂上を目指す。
最後の登りはダケカンバの疎林の中の広い斜面を登ると前方にそこだけ、
針葉樹林に囲まれた 頂上の雰囲気がないだだっ広い頂きに到着する。頂上と呼ぶには抵抗を感ずるあまりもささやかな頂きだ。
樹木の枝に視界が遮られ展望も利かない。
枝の間から札幌岳や狭薄山が間近に見えている。 帰りは往路を辿らず多少距離は長くなるが下りなので林道を下る。
林道・作業道は多岐していて地形図にはない林道があったりで注意深く下る。
まだ冬の名残が残るところもあり想像していたより明るい地形であったが、
途中、日射で溶けかけた熊の足跡があり、やはり近くにいるようだ。 |