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山名は麓の浜益に依るようである。
浜益は,従来ハママシケと呼ばれていた。マシケは「マシキニ」=剰余の所(鰊が大量に獲れた)に依り、
この地に在住のアイヌ人を北へ移住させ、移住先を「増毛」と呼び、
この地には頭に浜の字を冠してハママシケ(浜益毛)と呼んでいたが、時代の変遷で浜益と呼ぶようになったようである。
また、判官がここで飯を炊いたのでアママ・シュケイ=(穀物を・煮る)に依るの説等もある。
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浜益御殿 |
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かって海岸線は断崖に阻まれ辿ることが出来なかったこの地域の交通路
「増毛山道」が浜益御殿山頂を通っていたとのことであるが、今ではその面影も見ることはできない。
国道231号線を北上し、幌川に架かる新幌橋を渡った先で神社へ向かって右折する。
神社前を左折して道なりに進むと、標高325mあたりで下からの別の道と合流する。
この道は善盛園(さくらんぼ農園)方向からの道路である。
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浜益岳(左奥) |
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車は標高495m付近まで入ることができた。木々の枝は芽吹いて薄緑だ。
林道上には所々、吹き溜まりのように雪が残っている箇所もあるが、
周りは一面のササだ。辺りの状況だけ見ていると、残雪の状態が気に掛かる。
兎に角林道を進む。
通称、大阪山(533m)を回り込んだ先あたりから林道は目指す方向からだんだんと離れて行くので、
標高500mあたりから林道を離れ、ササの中の疎らな残雪を頼りに進む。
すぐに地形図には出ていない林道に出合い、この林道を進みながら斜面の様子を窺うが一面のササで登れそうにない。
林道が隣りの尾根に移ったころからチラホラ雪が見えだす。
林道を離れなんとか登れそうな斜面に入るが、雪の無いササの上を渡ったりしながらで、
標高700m近くなると雪も安定して登り易くなる。
稜線上はブッシュが多い。このブッシュも一寸前迄は雪の下だったのであろうが枝が五月蠅い。
頂上部の稜線上にはハイ松が顔を出しており、一段下がったところを進む。
もうすぐ頂上と思わせる意外と長く細長い稜線を辿って浜益御殿頂上。
浜益御殿から浜益岳は遠く感ずるが意外と近く1時間程度である。
さすがにこの高度迄はまだ雪解けも進んでいない。途中、999mあたりでハイ松が広く顔をだしている
ので980mあたりをトラーバスした。この先、浜益岳の登りにかかると1068m付近にブッシュが出ているところ
があるくらいで純白の世界だ。
浜益岳の頂上からは鋭い頂上部の群別岳が目の前に、その奥には暑寒別岳が神々しく控えている。
早朝の硬雪を登ったのでトレースも残っていない。
下りは林道が近くなった頃、疎らな雪を繋いで林道にうまく出ることができるかが最大の課題であったがどうやらうまくクリアできた。
今年はこの山もそろそろ終わりかな...。
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浜益御殿まであと40分 |
浜益御殿からの浜益岳 |
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浜益岳頂上まであと13分 |
浜益岳からの群別岳 |
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ルート図 |
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