紋別岳と尾根続きで、支笏湖温泉街の上にある山。地元では「滝の上山」呼ばれていた。千歳川には4つの滝があり、
その一つネッツソウ(寄木滝)がこの山の麓の翠明橋の側にあったが現在は上流のダム壁で遮られ干上がっている。
このネッツソウの上にある山ということで「滝の上山」と呼ばれていた。
シリセツナイの山名はこの山の東側にあって、紋別岳を水源とする小沢チリセツナイ(鳥の巣のある沢)によるものであろうか。
湖岸にあった「王子製紙貴賓館」は当時の道内では数少ない立派な施設であったので天皇、皇后陛下・皇族や
マッカーサー元帥が日本の大女優と宿泊している。彼女は宿帳に「大和撫子」と記帳したという。
支笏湖小学校のあたりの道路脇が広く除雪され駐車可能なスペースがあったのでそこに駐車し、
山頂から南に延びる尾根から派生する支尾根にとりつく。斜面にはササも顔を見せており、ツボ足で登る。
斜面には鹿の踏み跡があちこちにあるので、歩き易い踏み跡を辿る、踏み跡は意図する方向に向かっていないがラッセルより楽なので、
時折踏み跡を外しながら高度を上げる。400mを越えると鹿の踏み跡もなくなり、膝下あたりまで抜かりながら高度を上げる。
頂上からは支笏湖や樽前山、風不死岳、樽前山などが樹間から見えている。苫小牧方面は樹木も無く展望が利き、
苫小牧やその手前に横たわる遠見丸山が良く見える。ワカンを用意していたが使わずに登ってしまった、ワカンを使うと
もっと楽に登れてであろう。 |