余市岳 よいちだけ 1488m 2014/9/20 登り: 1時間30分 下り: 1時間20分


札幌の最高峰で一等三角点の山。山名の由来は,明治42年の大日本地名辞書には(イオチ=蛇多く居るところの義なり、 北見国紋別郡にイオチコタンあり、和人ユーチと訛る。蛇村の義なり、以て証すべし。余市村のアイヌ、忌みて実を語らずと雖、 他部落のアイヌ、蛇処と云うを知るなり。旧地名解、イウオチにして温泉ある義と説きたるは、非なり。)との記述がある。 @イ・オチ・ペツ=蛇が・多い・川 Aユーチ=蛇のいるところ Bユ・オ・ペツ=温泉が・ある・川 等の解がある。

登山路は3ルートあり、@キロロリゾート→常盤林道終点→余市岳 A定山渓→白井川→余市岳  Bキロロゴンドラ終点駅→ 見晴らし台→余市岳*従来は常磐林道終点から登る人も多かったが現在林道ゲートが閉鎖されているのでゲートから登山口までの距離 約3.9km 片道所要時間 約75分、 登山口から山頂までの距離 約4.7km 片道所要時間 約120分となる。

最も短距離のゴンドラを利用したコースを登る(ゴンドラは毎日運行されていないので要確認 пF0135-54-7111)。
赤井川村のキロロリゾート最奥の駐車場に駐車する。センターの左手奥にゴンドラの山麓駅がある。 ゴンドラの運行時間は季節によって変わるようだ。 ゴンドラはおよそ15分で山頂駅に着く(山頂駅から余市岳山頂までは4km)

ゴンドラ山頂駅から余市岳 山頂駅前の登山口
笹路から余市岳が頭を出して 常磐林道からの路と合流

ここは既に標高1180mであり、頂上までの標高差は300m程度でしかない。暫くは飛行場と呼ばれる朝里岳から続く山頂台地の中、 何の変哲もない平坦で広く苅分された深い笹の路が続く。500m毎にある表示が目安となる。途中、何カ所か余市岳が見えるところもある、 正面に朝里岳の頂上台地(俗称:飛行場)を見たりしながら、深い笹の中に路は続く。
やがて、山頂台地の一角、見晴台で 右手より常磐林道からの路と合流する。 前方に余市岳の頂上部が迫り、無意根山や定山渓天狗岳が望める。 最初は緩やかだが間もなく余市岳とのコル目がけて一下りする。コルの手前で白井二股コース(白井二股からここまで4時間) と合流し、いよいよ山頂部の登りで急になり、時にはジグを切るようになる。振り返ると朝里岳方面や笹の中に細い筋となって 登ってきたルートが見える。急斜面を登り切ると平坦な山頂部の一角に出る。このあたりの枯れたハイマツの根は昔の山火事の跡で 学芸大学遭難者慰霊の大きなケルンと観音像がある。頂上はここから更に300メートル程先で、山頂からの展望は雄大で羊蹄、 ニセコ、阿女鱒、積丹、烏帽子、神威、定天、八剣山、南岳、無意根山、尻別山 等が、遠くには恵庭、ホロホロ・徳舜別等主要な山々が見渡せる。

コルの下りから余市岳が迫ってくる 定天や八剣山が見えてくる
振り返って飛行場を見る 頂上手前の慰霊碑と観音像
枯れたハイ松 頂上