姨失山 うばうしやま 252.38m 2009/11/22 天候: 登り: 17分 下り: 10分

勇払郡東町にある一等三角点の山。「楢山節考」を連想するような山名が 歴史の浅い北海道の地方に何かいわれがあるのだろうかと思った時に知床の開拓者が 重い口を開いた○○さんとこのの娘さんが○○橋に人柱(口減らし)で眠っている..が頭を過ぎった。 理不尽な言い訳で我が子を手放なさざる負えなかった両親とそれを見過ごした開拓当時の劣悪な環境や 時代背景が忍ばれる。

山名はオバウス沢川の水源にこの山があるので姨失の漢字を当てたことに依る、点名は「姨失山=おばうしないやま」。 オバウスはアイヌ語でオハ・ウシ・ナイ=(空の沢)や オ・パ・ウシ・ナイ=(尻を川下につけている川)の解がある。

厚真町から仁和に抜ける54号線の宇隆から石油沢川に沿った林道に入る。
石油沢川に沿った林道・幌内宇内線を1.4km程入った地点で左折し頂上より南西に伸びる尾根上へ向かう。 この作業道はこの先、頂上部を巻くように進んでいるが、すぐ先で倒木で不通となっている。 頂上より南西に伸びる尾根上に駐車し、唐松林の低い笹原の中の踏み跡を辿る。 眼下の斜面は完全に樹木が伐採され禿げ山状態であるが、目指す頂上方向には樹木が見られ、 この林道が禿げ山との境のようである。頂上手前の小さなコブを越えると樹間からピークが見えている。
一等三角点は樹木の中に廻りだけササが払われてひっそりと埋もれていた。

下りは頂上手前のコブを避ける踏み跡があったので、これを辿ったが歩きづらく、「急がば回れ」であった。

帰路、厚真町の本郷かしわ公園内ににある【GPS厚真 電子基準点】を訪問する。

眼下の禿げ山 林道より頂上方向 笹原の中に踏み跡は続く
頂上 GPS厚真 電子基準点