胆振支庁と日高支庁との境界線がある夕張岳から南へ延びる山並上にあり、ハッタオマナイ岳の南隣りに位置する山。
山名はこの山の所在住所に依る。
この山の三等三角点名も宿弗(シュクドル)で、シュクドルは(蝦夷葱の多い山)を意味する。
三角点名を「シュクドル」と読みながら、山名を「しゅった」と読むに至った経緯は不明である。
山名の由来は 未知数を秘め、変わった山名には以前から興味があったことと、脚を傷めているので歩行時間の短い山を選んで出かけた。
点の記「宿弗」には(所在:沙流郡幌去村大字岩知志字ニセ....と勇払郡辺富内村字ペンケシュクドルの
両村に跨る。所有主:北海道庁 順路:辺富内村部落の中央を通過する小径は
北進すること約30丁にして同村の北端シケレベ部落に至る。その部落の取っつきより右折し沢伝いに登る。
約2里にして山脊に至る、更に峯伝いに北進約8丁にして本点に達す。
本点は辺富内より仰見し得、熊笹或は倒木等により通路頗る困難なり。造標済:大正4年5月15日)とある。
穂別町の安住地区からパンケシケレベ沢沿いの川東林道へ入る。1kmほどのところにダルマ鍵の掛かったゲートがあり、
その先の301m標高点のT字路を左に折れ、路肩の崩れた箇所を通過する緊張する場面があったりでニカタイ沢と出合う。
出合から右手(山手)のニカタイ林道へ入る。
道なりに進みあたりが開けてくると、頂上台地南側の林道脇には広場があり、ここに駐車する。
ササ原に続く作業道の先には頂上も見えている。
ここが登山口となり、林道は尚もこの先へ延びている。
林道の総走行距離は約12kmで、途中路肩が崩れている箇所も数カ所あり緊張しながらの運転で、
登るより林道走行に緊張する山だ。
駐車場所よりササの刈り払われた作業道を10分余り登ると丸味を帯びたササ原の中の頂上に立つことができる。
頂上からは日高の山並みが見えるが,今日は頭が雲に隠れている。北側のここより少し高そうなピークへ
ササ原の中に道は続いている。
宿弗山頂上より北側ピーク頂上までは12〜13分程だが、頂上へは作業道より外れて低いササ原歩きが2〜3分程ある。
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