社満射岳は富良野町と占冠村の境にある一等三角点の山で、
北麓には「かなやま湖」がある。
社満射岳の山名は誤った山名が既成化したもので、正しくは
杜満射岳(トマンシャダケ)で一等三角点名も杜満射岳
となっている。
また古い資料ではトマムシャウンヌプリとなっており
【杜】が【社】と書き間違えられてシャマンシャ岳になったようである。アイヌ語のトマムシャウンヌプリは(湿地の前にある山)
を意味すると言う。
幾寅より南下して内藤の沢川に沿った零号道路に入り、
車でゲートまで入ることができた。
ゲートから林道を離れ緩やかな樹林帯を進むと北東尾根末端
に辿り着く。大きな針葉樹が目立つ混交樹林帯を登り
650mを越えたあたりから急に傾斜がきつくなる。
竹の子山山頂近くなると尾根も細くなり、ストックが刺さらない
ところもある。
アイスバーンが雪の下に隠れている所もあるようだ。
吹き曝しではアイスバーンが顔を見せているところもある。
沢筋には亀裂も見える。下りも往路を辿るのが安全なようだ。
細い尾根の先は平坦な山頂を持つ竹の子山であった。
社満射岳へは地形図には表示されない小さなコブがあるので、
尾根の背を辿らず、南側斜面を巻き気味に登る。
平坦な尾根筋の 西端が社満射岳頂上であった。
視下にはまだ冬の佇まいを見せる「かなやま湖」
とその奥には芦別山塊が 、
180度視線を転ずるとトマム山や落合岳が間近に見える。
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