浜益村と増毛町の境にある山でカンラン岩を含む
角閃石輝石安山岩からなる山。山名はアイヌ語の
@ウフオイ(落雷で焼けた崎)Aオフイ(焼けたる所)
Bウフイプ(焼けた所)Cウフイ(燃えている)等の説がある。
また、灯台下の海岸岩壁に赤い大岩層が露出しているので燃える
という発想がうまれたのではと言われている。
かって海岸線は断崖に阻まれ辿ることが出来なかったこの地域の交通路
「増毛山道」が浜益御殿・雄冬山を通っていたとのことであるが、
今ではその面影も見ることはできない。
国道231号線を北上し、幌川に架かる新幌橋を渡った先で神社へ向かって右折する。
神社前を左折して道なりに進んだ林道が入山口となる。一昨年の4/30日ははかなり
上まで車で上れたが、今年は雪で国道から1.3km程しか入れなかった。
7時10分にスタートする。
林道を進み通称、大阪山(533m)手前の林道のヘアーピンカーブで林道を離れ、
大阪山を巻いて先のコルを目指す。
樹林帯の中を尾根筋を辿り浜益御殿へ向かうが尾根の取り付きには
スノーモビル禁止の看板が見え良い目印となる。
途中835mのコブは左側を巻いたが、朝の低気温で斜面はアイスバーン状態で
エッジが利かず足に力が入る。途中目指す雄冬山がくっきりと浮かび上がるが
雲で頂上は見えない。浜益御殿山頂(10時20分着)からは浜益岳方向は良く見えるが
雄冬山方向には上空に厚い雲が覆っている。
浜益御殿山頂から190mほどを一気に下り雄冬山へ続く
尾根上にのる。あたりはダケカンバが疎らにあるものの静寂の大雪原の中に降り立った
感じだ。今下って来た浜益御殿、その左手に浜益岳、群別岳と続く。肝心の雄冬岳は
上部の雲が一層厚くなり頂上部を隠している。
頂上が近づいたころ尾根も細く急斜面となってきた。
同じ頃出発した2人組が追いつきシートラーゲンの準備をしている。
ツボ足に切り替えて登頂(12時35分)する。
頂上で暫くガスの晴れるのを待つ。
待つ間頂上の廻りを歩いてみたが意外と広い頂上だ。
南西斜面はハイマツや岩石が露出している。
晴れる様子が無いので下山開始。
途中沢側から細い尾根に載ってアットいう間に2人組は滑り下りていった。
今日は増毛山道(幌〜浜益御殿〜雄冬山〜別苅)の半分を歩いた感じだ。
積雪期には簡単に通過できるこのコースを夏期に通過した先人の苦労が偲ばれる。
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