三国内 (三角点名) みくんない・
さんこくない
969.87m 2010/02/27 登り: 2時間10分 下り: 1時間00分


ニセコ連峰の雷電山から南に派生する支尾根上の無名峰で、 三等三角点名【三国内】(サンコクナイ)ではあるが(ミクンナイ)が通称となっている。 麓からはパンケ目国内川とオサツナイ川の沢を挟んで立派な山容を見せている。 この山の周辺には、一国内から六国内までと目国内と合計 七箇所の「国内」が付く基準点があり、 三国内は七箇所の「国内」シリーズの一基準点である。 因みに目国内岳の点名は(四国内)、前目国内岳は(五国内) となっている。また、前国内岳の南方、約4.5kmにある 333.9mの基準点名は目国内である。 何れも目国内川流域周辺の基準点と言うことなのであろうか。 目国内はアイヌ語でマクウンナイ(山陰の川) を意味すると言う。

蘭越町上里地区より三角点268.3mに伸びている道路 (堤の沢川とパンケ目国内川の間)の最奥人家(230m)まで除雪されていた。 このところの暖気で溶けた雪がガチガチに固まっている。 ツボ足で飛び跳ねても抜からない状態だ。 今日は最短距離の頂上から644m標高点を通って南に伸びる尾根を登る。

何日か前の沢山のトレースが残っている。 トレースは固まっていて、 上は歩き難いのでトレースから外れて、 歩き易そうな斜面を選んで登る。 登りはじめは植林された唐松林もまもなくダケカンバの 疎林帯となる。 尾根は広く 雪質が良かったら下りには格好の斜面だ。 644mを越えたあたりで一瞬頂上部が霞んで見えたが、 まだかなりある感じだ。 ここまで一時間足らずなので、 あと一時間余りかかるのだろうか。 頂上近くなると傾斜もキツクなってきたので、 ツボ足に切り換える。

頂上直下は樹木もなく、純白の斜面が正面に現れる。 頂上稜線には小さな雪庇も見える。ガチガチの斜面はケリを 入れても爪先が引っかかる程度しか雪が削れない。 アイゼンが欲しいくらいだ。一歩一歩慎重に登る。 頂上からの展望を楽しみにしていたが、 生憎の地吹雪模様で雷電山も裾しか見えなかった。

林道のトレース 枝越しに対岸の尾根が見える 支尾根の雪庇が見える
頂上20分前 小さな雪庇をつけた頂上部 頂上より雷電山方向