神居尻山 かむいしりやま 946.7m 2014/10/11 登り: 2時間 下り: 1時間40分

当別町北部の樺戸山地にある三等三角点の山で、神居尻山・ピンネシリ・隈根尻山と連山をなしている。山名はカムイ(神)のシリ(山)を意味する。 昭和60年の国際森林年を契機に、北海道が整備した全国最大規模の森林総合利用施設である「道民の森」造成の際、 その一環として登山コースが造られたという。登山道は良く整備されていて野生味の欠ける山ではあるが、 急峻な斜面と鋭い稜線・深い谷を持ち、高度感がある山である。山頂からは暑寒別岳をはじめとした増毛山地などを望むことができる。

アクセスは 札幌方面から道道28号線で、青山ダムを過ぎ、トンネルを出て看板で右折、 道民の森・神居尻地区へ向かう。神居尻地区へ入り案内所を目指して車を進めると、案内所のすぐ手前に「コテージ」という看板があり そこで右折。更にコテージへ向かって車を走らせると、 まずAコース登山口がありそこは通過。(コースはA・B・C・の3コースがあり、Aコースが一番長い、B,C,コースはほぼ同じくらいの距離) 更に進むと宿泊棟の手前に駐車場があるのでここに車を止める。宿泊棟脇にも駐車場があるがここは宿泊者専用との掲示がある。
登山靴を履いているとポツポツと降り出した。午前中は曇りで午後には晴れるとの予報なので10分ほど様子を見ていると雨雲は去り薄日も差してきた。

Bコース(黄色線)を登り、Cコース(緑色線)を下るルート
宿泊棟脇の駐車場は宿泊者専用 Bコース登山口
登り始めるとすぐに急登の階段 延々と続く階段
707mピークから頂上 842mピークから正面に頂上
842mピークからCコースの下りと青山ダム方向 山頂

Bコースを登る。登り初めてすぐに、階段の急登が続く、辺りの広葉樹林も色づいて秋を感じながら登る。707mの尾根に出ると展望はぐんと広がり目の前に842mのピークと、 その左には神居尻山の山頂、振り返って増毛の山々、黄金山と見晴らしは非常に良い。 842mピークまでは展望を楽しみながら気持ちの良い尾根歩きだ。 842mのピークでCコースと合流する。延々と頂上まで続く急登の階段が正面に待ち受けている。片側が切れ落ちた雪崩急斜面が拡がる中に続く階段の急登は風通しも良く意外と早く頂上に着く。 頂上は展望もよく、目の前に避難小屋、 そしてその奥に見えるはずのピンネシリは雲の中。みるみるガスが拡がりあたりは視界から消え去った。

Bコースは階段が連続する急登だったので、Bコースよりは緩やかなCコースを下る。842mピークあたりまで来ると頂上付近のガスもとれて鋭い稜線がクッキリと浮かびあがった。藻岩山からこの山が見えるので、ここからも藻岩山が見えるはずと目を凝らすが青山ダム湖が白く光って見える先は霞の中であった。 花には巡り会えなかったが見事な紅葉を満喫しながらの下りで満足。帰路も青山ダム付近の見事な紅葉を楽しむことができた秋の一ページであった。