濃昼岳は厚田村と浜益村の境にある山。濃昼岳の
山名はこの山が濃昼川の水源に位置することに依る。
濃昼(ゴキビル)はアイヌ語で
@ポク・ウン・ビリ=下・にある・うず流、
Aポキンビリ=山の陰、
Bボキビル=滝に水が落ちて沸騰する、
等の解がある。
また濃昼地区付近には濃昼と安瀬(ヤソスケ)地区を結ぶ
濃昼山道がある。濃昼山道は安政4(1857)年に拓かれ
100年以上も利用されていたが、
1971年に国道273号線の開通により以降利用される
ことなく忘れ去られていたが近年整備され開通した。
国道231号線が濃昼でヘアピンカーブを描く袂から林道に入る。
林道は除雪はされていなく、入口から歩くことになる。
林道を3kmほど進むと林道分岐に辿り着く。すぐ正面の尾根に
取り付くが標高差250m程の急登を40分あまり登ると550m
のコブである。このコブは頂上には上がらず稜線が近づいたら
左へ巻いてコルを目指す。
ここからは緩やかな疎林の中を広く平らな頂上に向かう。
頂上台地には樹木が殆ど無いので
浜益岳、群別岳、南暑寒岳やその前に独特な山容の黄金山や
均整のとれた円錐峰など周辺の山々の展望が素晴らしい。
下りは550mのコブまでは快適に滑れたが、その先林道までの
急斜面の下降は樹木が密で、雪の上には折れた枝が散在して
進路妨害している滑り難い斜面であった。
分岐からは下り一方で登りに1時間30分を要した林道を25分位
で駐車地点に戻ることができた。
|