冬路山 ふゆじやま 625m 2010/2/11 天候:
シラッケ山 しらっけやま 625m




拓北地区より冬路山
冬路山は旭川市と幌加内町の境、 道々72号線の江丹別峠の側にある山。近文アイヌが幌加内側に狩りに出かける時は最短距離である マタルクシベツ(冬の路通る川=現・拓北川左股)を辿り 冬路山を越え幌加内側に入っていたマタ・ルー(冬・路) の翻訳山名。
シラッケ山の山名由来は不明である。 シラッケ山の東側から江丹別ダムに向かっている沢はシャクルクシヘツ (夏・路・通っている・川)であった。夏路にはへつる所があたのであろうか、シララカリ(川の中の岩に沿って)又は、 シラッケ山を越えて幌加内側と通行した人々の思い、シリ・アッ・カリ(山の向こう)がシラッケと訛って 表示されたのではと推測したりしている。(私見)
麓から狩か通行の篝火が見えたのであろうかウフィシリ(火の山)とも呼ばれていたようである。
旭川市鷹栖より幌加内へ向かい、 江丹別峠の手前より道々から離れ右手の江丹別拓北地区へ向かう。拓北地区は最終人家まで除雪されていた。晴天の中、最終人家から真っ白な雪原の中を372m標高点より冬路山へ伸びている尾根へ向かう。正面には冬路山や拓北地区を囲む山々が見えている。

尾根の右斜面は鬱蒼たる針葉樹林帯で左斜面は雑木林のようなので 歩き易そうな左(南)斜面を登る。暫く登ると枝の間から拓北地区が 見下ろせるようになる。頂上近くなると傾斜も増して大木の疎林帯となる。大木には雪の塊が纒り付き色々な形を作っている。 白い斜面の中に大木に雪が形作るオブジェを楽しみながら稜線に乗ると、ここもまた、同じ景色だ。他の人のトレースなど無く、静寂の中、オブジェを楽しみながらのたおやかな稜線漫歩気分である。 稜線上の一番高そうなところに到着(冬路山の頂上)。 冬時山から940m峰へ向かうが重いラッセルで940m頂上はカットして南斜面を巻き先の鞍部へ向かう。

たおやかな稜線のオブジェの鑑賞漫歩は続き、左手に幌加内地区も見えるようになる。幌加内地区からのコースも考えられると思いながら2つのコブを越えてシラッケ山到着。頂上には山名板が雪に埋もれず顔を見せていた。冬路山では雪に埋まっていたのであろうか?
下りは604mまで戻ってその尾根を下降する。尾根は緩急の繰り返しで、緩斜面で下りのラッセル、短い急斜面の滑降、またラッセルとスキー滑降の面白味には欠ける。 逆コースがよさそうだ。

登りはじめ 尾根の途中より江丹別地区を見下ろす
冬路山より940m峰 940m峰先のコブ2つ シラッケ山方向
シラッケ山山頂 左写真中央の木 シラッケ山から冬路山

駐車地点 9:45 冬路山 12:06 シラッケ山 13:37 駐車地点 16:00
総行程:6時間15分