四十三山 よそみ山 251.5m 2009/5/23 天候: 登り: 1分 下り: 1分

洞爺湖温泉街の背後にある山。 明治43年(1910年)の噴火で有珠山の北麓斜面に45個の爆裂火口が次々と生じ, 四十三山などが出来た。今ではその半数以上の火口が風雨や浸食により原型を止めていないが、 それらしき面影を見ることができる。
山名も年号をとって四十三山となった。また、明治新山とも呼ばれている。
洞爺湖温泉の重要な温泉供給基地でもあり、山中には温泉井戸の小屋が随所に見られ、 頂上付近には噴気している場所も見られる。
四十三山周辺を巡る散策路は1970年頃に整備されていたが,老朽化やその後の噴火で使用できなくなった。 噴火直後は荒涼としていた火口跡も,100年後には緑豊かになるということが実感できる周遊回廊が洞爺湖サミット(2008年7月) に合わせて設置された。

回廊の入口はトーヤ温泉ホテルの前あたりと東側の旧北大火山観測所跡にある。 回廊入口から頂上までは40分ほどかかるようだが、今日は生憎の雨、車道もあるようなので車道で行ける所まで入ってみる。 車道は洞爺湖神社の前の十字路から山側に向かい、直ぐの分岐を左に進む。 四十三山一帯には鉄柵が巡られてあるがゲートは開いていたのでそのまま入り車道を辿る。 途中の分岐を何れも左に入り鬱蒼とした樹林の中を進むと、車道の終点に着く。 枝の間からなにやら見えていて、どうも頂上らしい。石段を登り左に折れると頂上の展望台が目の前にあった。頂上の案内板には昭和30年頃のここからの展望写真が載っているが 樹木も払われ展望が利いたようだ。

展望台に上がってみたが生憎のお天気で視界が悪く、洞爺湖の一部が霞んでみえるだけだ。今度、近くまできた時にでも回廊を歩いてみよう。

途中の案内表示 林道終点から頂上方向 頂上からの展望
頂上の案内板(昭和30年頃の四十三山頂上) 頂上展望台