徳舜瞥山〜ホロホロ山 とくしゅんべつやま・ほろほろやま 1309m・1322m
登山口 1時間40分 徳舜瞥山 ホロホロ山往復 1時間・ 徳舜瞥山 1時間20分 登山口


徳舜瞥山の山名はこの山が徳舜瞥川の水源に位置することに因る。徳舜瞥はアイヌ語のツクシス・ウシ・ベツ (アメマス・多い・川)トウクシュ・ウシェ・ベツ(アメマス・のいる・川)からの転訛などの説がある。 ホロホロ山には一等三角点(点名:徳心別山)が設置されていて三角点設置当時(明治38年)、徳舜瞥山はホロホロ山の西峰とされていたが、いろいろの変遷を経て現在の山名に定着した。 ホロホロ山の山名は、アイヌ語の「ポロポロ・ペッ」(甚だ大きい川)に因るとの説もあるが「甚だ大きい川」がどの川を指すのかは不明。 ホロホロ山には、白老の山々を司る神、ヌプリコルカムイが住むところと、 白老コタンでは言い伝えられてきた。 響きの良い山名、ホロホロはエゾライチョウの 雄が翼で胸を打つてホロホロと聞こえる音による、と白老コタンでは伝えられていた。
徳舜瞥山と尾根続きのため徳舜瞥山とセットで登られることが多い山。

R276よりR453に入り、大滝集落手前で左折して三階の滝方向へ向かう。三階の滝駐車場前で左折して(徳舜瞥山登山口の案内表示あり)2.3kmほど進み、紫明川を渡ってすぐ(徳舜瞥山登山口の案内表示あり)左折して紫明川沿いの道に入る。徳舜瞥山麓キャンプ場を過ぎ、道なりに進んだ終点に駐車場と登山口がある。
(登山口から頂上迄の標高差620m)

駐車場横の道を進むとすぐに5合目の標識と登山ポストがある。ここから石のゴロゴロした道を歩き、 林の中の道を少し登ると、小沢を渡ってベンチもある6合目となる。 ここからは、尾根筋を目指し軽くジグザグした道を進んで行くと7合目(旧道コース分岐)に到着。旧道側には誤って進入しないようにロープが張られており、標識には「飛行場」との表示がある。 さらに登山道を進んで、木立が低くなり、森林限界に近くなる。 9合目の標識を過ぎる頃には視界が開け、ハイマツ斜面となり、振り返ると低いハイマツの先には駐車場所も見えるようになる。 急な斜面を大きくジグを切りながら登っていくとやがて徳舜瞥山頂に到着する。山頂から片方の斜面は、断崖となっていて斜面にはエゾカンゾウの群落も見えている。あたりにはオダマキ、アズマギク等も見え、太平洋、支笏湖などが一望でき、羊蹄山・ニセコ連山やその前列には無意根山や札幌岳から空沼山への山並み・ 恵庭岳等支笏湖周辺の山々、遠くに渡島駒ヶ岳向かいにはホロホロ山がすぐ目の前に見える。

急な縦走路を下って徳舜瞥山山頂からホロホロ山へ向かう。縦走路には、オダマキ、ハクサンチドリ、オオカメノキ等の花たちが咲き乱れており、一部岩場や登山道の片側が鋭く切れ落ちている場所もあるが、それほど危険な個所もなく、 往復約1時間の行程となっている。 頂上下の岩場をよじ登りやがてホロホロ山山頂へ到着する。

徳舜瞥山 ホロホロ山より ホロホロ山 徳舜瞥山より

駐車場所のすぐ先にある登山口 小沢を渡る
山頂の急斜面に咲くエゾカンゾウ 山頂から恵庭岳・支笏湖
山頂