石狩湾の塩谷海岸近くに、緩やかな山容を見せる三等三角点の山で、頂上からの展望がすばらしい山。
この辺りはかつてニシンの豊漁で栄えた名残の、小さな祠と大きな錨が頂上に奉納されている。
祠には「明治14年越後国渡辺源左衛門」と刻まれている。沖合からは目印になる山なので、漁業の安全や豊漁を祈願し寄進したものだろう。
登山路は2つありこの塩谷駅からのコースと、もう一つは天狗山から遠藤山を越えての縦走コースとなる。
この塩谷登山口へはJR塩谷駅から山側に入り、登山口への案内板に導かれて最終民家脇の駐車スペースへ車を停める。
道路脇には10台前後のスペースがあるが、最終民家前は私有地なので少し下がった道路脇へ停める事になる。
人気の山で休日は駐車スペースは満車状態のこともある。(塩谷駅から登山口まで1.7km) (登山口から頂上まで2.8km)
暫くは農道を進んで、登山路に入ると緩やかな登りの後、急斜面を登り、 やがて、樹林帯を抜け、
平らな笹原が広がり展望の利く路となる。対になった反射板の向こうに2つほどの岩峰が立つ頂上が見える。
振り返ると、青い日本海が広がり、小樽から積丹半島までの美しい海岸線を眼下に眺めることができるのもこの山の魅力の一つであろう。
やがて丈の低いササで覆われた台地に入る。ここから正面に山頂や山頂部右端の大岩塊を眺めながら進むと露岩がだんだん目立つようになり
頂上への急な登りとなる。ササの急斜面を登りきると南北に長い頂上に着く。
下から見えていた岩峰は上が平らなテラスになっていて、その上で絶景を眺めながらランチタイムを楽しむ。
眼下に広がる海岸線や羊蹄山、余市岳、ニセコアンヌプリ等すばらし眺めだ。
この岩場でクライミングをする人もいるのであろう。頂上の岩にはビレーポイントも見られる。
塩谷駅方向から登ってくると、手前の三角点ピークが頂上のように思えるが、この先にある岩峰に小さな祠や錨のある頂上も是非訪れよう。
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