ニセコ連山のイワオヌプリとチセヌプリの中間に位置する双耳峰。 ニセコ連山はニセコアンヌプリ、イワオヌプリ、ニトヌプリ、チセヌプリ等からなる火山群で、
ニセコ積丹小樽海岸国定公園に指定されている。古い地形図では無名峰であった頃、この地域に入った人々は この山を「名無し」と呼び、シャクナゲ山を「奥名無し」と呼んでいた。
ある時、2羽の兎が走り去ったので、アイヌ名らしくニトヌプリと呼んだのが始まりだと云われているが、地元では 頂きの数で二頭だとする説もあり、何れにしても古くからアイヌ名があったのではなく、アイヌ語らしく
洒落た山名のようだ。ニドムヌプリ(森のある山)という説もあるが、この山は森のイメージからはかけ離れたササ原の山であり、 またニツヌプリ(光った木のある山)との説もある。
この山のだけを登ると言うよりは、ニセコ連山縦走中、若しくは、沼巡りと組み合わせて登られることが多い。
道道倶知安ニセコ線で山の家まで行き、山の家の反対側のバス停前の売店の横から登り始める。すぐ小沢(ニセコアンベツ川)を渡り、 お花畑の中に整備された路を辿る。五色温泉からと上方の駐車場からも路がついていて、駐車場からの路が合流すると急登となり、
灌木地帯に入ると傾斜も緩くなり、イワオ分岐に着く。分岐を左に入り、また、すぐその先の ニトヌプリ分岐を左に入る。ダケカンバの尾根を下り切ると、火山灰の平坦地でお花畑になっている。お花畑を過ぎて、笹が刈り払らわれ遠くからもはっきり見える登山路を、
6回程のジグを切ると大岩が現れ、ハイマツに覆われた頂上。今、登ってきた路の反対側へ下るとチセヌプリとの鞍部に出る。 |