ニセコアンヌプリは、ニセコ積丹小樽海岸国定公園内にある一等三角点(点名「似古安岳」)の双耳峰。 ニセコ連峰の主峰で、
西側にはイワオヌプリ、チセヌプリなどがり、また尻別川を挟んで羊蹄山と対峙する山で、スキー場としても有名である。麓に多くのリゾート施設があり、冬期間は頂上近くまでリフトが運行されている。
ニセコアンヌプリはアイヌ語で(絶壁・に向かって・ある・山)を意味し,この山が水源となっている ニセイコアンベツ川(崖状の沢に向かう川)に由来する山名。
倶知安ニセコ線(道道58号線)で五色温泉へ向かい、五色温泉の道路を挟んでアンヌプリ側の駐車場に駐車した傍が登山口。
シーズン中は満杯になることが多く、「山の家は駐車禁止」なので、道路を挟んで向い側の「イワオヌプリ登山口」か「お花畑」にも駐車できる。
石がゴロゴロしたダケカンバの中の路は最初の部分が雨後や雪解け時期にはドロンコ状態だ。登るに従って両側の竹の丈も低くなり,
920mのコブあたりから展望も利き,双耳峰の頂上が見えてくる。左側のピークの一寸奥が頂上である。
対岸にイワオヌプリ、ニトヌプリ,チセヌプリ等の展望を楽しみながら登るとやがて 石のゴロゴロした急斜面のつずら折りを経て頂上手前のピークに着く、
頂上はここから5分程の平坦な稜線歩きである。
戦前、頂上には航空機の着氷試験施設があり、中腹以上の登山は厳禁であった。今は「ニセコ観測所跡」の石碑が建っている。
零戦や96式艦上戦闘機を山頂に置き北大の中谷宇吉郎教授らの研究チームにより、実験を行い、現在その一部が山中から発見されている。
実験中にはエンジン音が山麓まで届き、実験所の明かりも遠望できたという。 |