室蘭市と登別市の境に聳える一等三角点の山で鷲別岳(江戸幕府が命名)とも呼ばれている。 登山口が室蘭岳山麓公園内にあり、
山頂からは太平洋の遠望と、眼下に広がる室蘭市街が楽しめる。
駐車場の標高が410mなので実質500m程の標高差を登ることになるので比較的手軽に登れ、古くから地元の人に親しまれている山でもある。
3つのルートがあるほか、ロングコースの、カムイヌプリへの縦走ルートもある。
この山の裏側は沢登りの対象として登られており、野趣あふれる川又温泉もある。
松浦 武四郎の「初航蝦夷日誌」(1850年)では「モロラン嶽」となっており、かなり古くから「室蘭岳」と呼ばれていたことが窺える。
室蘭はアイヌ語でモ・ルエラニ(緩やかに下る道)を意味する。 前作から15年,作家
田中澄江が新たに選定しなおした「新・花の百名山」(オクエゾサイシン)にも選定されている山。
高速道路で室蘭ICより、すぐ左折し室蘭環状線で、7qだんぱらスキ−場に向う。スキー場一帯は、キャンプ場もある室蘭高原自由広場になっている。
最奥の駐車場(ロッジ前の駐車場ではなく、手前左手の駐車場に登山口がある)から歩きとなる。ここからゲレンデ左端に沿って10分ほど登ると
白鳥ヒュッテ(室蘭山岳連盟管理)がある。登山届ポストやトイレがあり、ヒュッテから ガンバリ岩まで320m 森林限界まで1,500m
休み岩まで1,575m 頂上まで2,176mの表示がある。ここで路は左右に分かれる、左手の路は856mピークを経由して登る
西尾根コース (登り 1.5時間位)
で、右手の夏路コースに入る。広く整備された道を緩やかに登って行くと左手に「神代」と刻まれた苔むした岩を見て、
まもなく「水神社」の鳥居が見えてくる。鳥居の奥には祠が鎮座している。この水天宮では元旦に甘酒がふるまわれると言う。
ここから傾斜もきつくなり「ガンバリ岩」へと登って行くと、古タイヤを階段にした登りになる。登り切って「ガンバリ岩」を過ぎると
傾斜も緩くなり尾根筋には所々に岩が現れる出す。「カムイヌプリ」も見えてきてダケカンバの林をに入り、
ここをぬけると、路は低木の疎林からササ原の急登で頂上に至る。
山頂からは、カムイヌプリや晴れていると羊蹄山・ニセコ連峰、オロフレ山や来馬岳、海の向こうには恵山や駒ヶ岳などを見渡せる。
|