硬石山 かたいしやま 371m 登り: 1時間00分 下り: 30分


横断コース
0:00 駐車場
0:20 353ピーク
1:00 371ピーク
1:30 石山橋

札幌市の南,230号で定山渓に向かうと石山付近の沿道にある山で、麓には採石場がある。硬い岩山に因る山名で、旧道庁庁舎の土台にもここの石が使われた。 豊平川を挟んで向かいの石山産は札幌軟石、ここで取れる石は札幌硬石と呼ばれた。硬石山での採石は開拓使の官営であったが、後に民間に払い下げられた。 札幌硬石は旧道庁赤レンガ庁舎の窓台、階段、床石等の内部構造要所に用いられ、建築用よりも主に土台として使用された。 一方、札幌軟石は採掘や加工のしやすさが等から愛知県明治村に移築された旧札幌中央郵便局や現札幌資料館に代表される様に広く建築用に使用された。 札幌硬石は石材としては優れておらず、現在では主にコンクリート骨材として利用されている。 現在も硬石山での採石が行われており、大規模な採石により山の形は変わってしまい隣接する住宅地の借景としては目をつぶりたくなるような惨状である。 豊平川の河川敷からはこの山の南斜面に見事な柱状節理を見ることができる。また、この山の麓、藻岩南小学校付近の小高い丘の上にはかって硬石山山中に祭られていた 七つの石碑が移されて集積されている。

この山は3つのピークを持ち、東側のピークは370.8mで三等三角点 点名「硬石山(かたいしやま)」がある。中央の頂点はこの山最高点の397mで独立標高点があったが、新しい地形図では標高点が西側に移り353mとなっている。独立した山なので、頂上からは札幌の山々が良く見える展望の山でもある。

峠から登る 途中から371mピークを望む ササの中の371m頂上

南の沢から簾舞方面へ向かう 硬石山線の峠の左側に登山口があり、路肩に2〜3台位の駐車スペースがある。 すぐに階段の登りを過ぎ、尾根伝いに進むと353mのピーク。 路はピーク手前までで、ササの中を少し登ると353mピーク。 これから先は尾根上を辿り、藪漕ぎ。尾根上は何となく、人が通ったようで藪が薄くなっている。 最高点のピークを過ぎると、藪も濃くなってくる。371mピークは三角点も落ち葉やササの根に埋もれているのか見つけられない。
下りは、豊平川に架かる石山橋を目指して、トラバース気味に下降。尾根上よりは藪も薄いが、下草の中に石が隠れていて、 足下が定まらず歩きにくい。途中から丈の低いガヤの中を歩き、沢形に入るとブッシュも無く歩き易くなる。

歩きやすい沢形