ニセコ山群にあり、斜面は火山灰、火山礫で覆われ、特異な景観を醸し出している山。
南麗と山頂部に爆裂火口があり、特に南麓の火口跡は馬蹄形のクレーターとなっており見応えがある。
かって硫黄を産出したので硫黄山とも呼ばれていた。 山名はアイヌ語のイワウヌプリ(硫黄の山)に因る。
道道倶知安ニセコ線(58号線)のニセコ山の家や「ニセコ野営場」の道路を挟んで向かい側にあるインフォメーションセンターや
バス停の横に登山口がある(標高750m)。
ここから500〜600m程倶知安側に進んだ標高786mの地点にも駐車スペースと登山口がある。
バス停横の標高750mの登山口からはすぐ小沢(ニセコアンベツ川)を渡り、 お花畑の中に整備された路を辿る。標高760mから石の階段を登ると、標高810mで階段は一旦終わり、 平坦地となり、登山ポストがある。ここで標高786m登山口からの路と合流し,距離は短いものの急登の階段(標高820m〜850m)登りとなる。階段を登り終えると、灌木地帯に入って緩やかな登りが 続く。 やがて、広場のような所があり視界が開けてニトヌプリも見えるようになる。その先で、大沼方面への分岐(標高930m)を右に曲がりひと登りで 馬蹄型の大きなクレーターの縁に出て、正面奥に頂上標識のある平坦な頂上部が拡がる。
ここで路は左右に別れるが(標高 1020m)、 どちらをとってもほどなく平坦な頂上に着く。 クレーターの南側の稜線を登り、北側の稜線を下る周遊計画で登る。
途中からは振り返ると特徴のある山容の昆布岳や遠く昭和新山やエイペックスも望まれる。頂上は火山灰の平坦地で頂上標識が立っているだけである。 頂上標識のある台地の向かい側には1116mの標高点ピークがあるので、頂上標識を後にし、1116mの標高点ピークへ向かう。ここからは一旦少し下って、
少し登り返すだけの10分ほどの行程。 かなり以前に登った時は路もはっきりしていたように思うが、今は踏み跡も途絶えがちの心細い踏み跡だ。 大石の積み重なっただけの標高点であった。 |