雄阿寒岳 おあかんだけ 1.371m 登り 3時間10分 下り 2時間


阿寒カルデラ東部にある成層火山で、阿寒湖の対岸にある雌阿寒岳(マチネシリ=女山)より遅れ, 約1万2千年前に噴火してできた山でアイヌ名はピンネシリ=男山。阿寒の語源はアイヌ語の@アカム=車輪(雌雄の山が両輪の如く 聳えているので) Aラカン=ウグイの産卵地 Bアカン=不動(昔の大地震で雄阿寒岳が動かなったので)付近の 地名となった、等の諸説がある。

阿寒湖畔から重複国道(240・241号)を釧路方向へ向かい10分程走ったバス停「滝口」に登山口の標識がある。 登山口にはトイレ付きの駐車場がある。 湖畔の路から水門の上の柵を回した木道を歩いて、川に沿って進み、太郎湖、次郎湖の湖畔を過ぎ、とど松が鬱そうと茂る登山路は、 光も殆ど射し込まないため、薄暗い。風倒木も多く、苔むして原始林の様相だ。

3合目から5合目までは雄阿寒岳の尾根につけられた急斜面のジグザグの路である。5合目でハイ松帯となり、 ここから100mの登りで7合目の標識がある頂上部の台地に着く。視界を遮るものは無く、振り返ると阿寒湖や雌阿寒岳の大展望である。

8合目は第二次大戦中に軍の測候所があったところで、現在も門柱が残っている。 頂上部は二つの火口と幾つもの小ピークが複雑な地形を作っている。山頂火口の縁を下ったところに9合目があり、ここから、 ガレ場を登って広い頂上に達する。頂上からははオホーツク海、大雪山、斜里岳など展望は素晴らしい。 尚、この山の標識は設置基準が不明確で5合目の標識は実際の8合目あたりに相当する。

登山口