南クマネシリ岳 みなみくまねしりだけ 1560m 2012/6/30 登り: 1時間30分 下り: 1時間


東大雪山系に属す山で、クマネシリ岳の南側に位置することに因る山名。クマネシリはアイヌ語で「物干し竿を意味」し、遠くから見ると長く平坦稜線が冬を控えサケの寒干しなどに使った魚干し竿にその姿が似ていることに因る。

道道88号線(本別−留辺蕊線)に入り、しばらくすると芽登温泉の標識で左折して「糠南林道」へ入る。南隈根尻橋を渡った直後の分岐は右へ。次に鹿紅橋を渡ると分岐があり「糠南支線林道」の方へ直進する。林道分岐左側には「南クマネシリ岳登山道入口」の標識がある。標識から約5kmで登山口。道道88号線から登山口まで約19.5km。登山口には数台駐車できる。 南クマネシリ岳の南側のピークが見えている。ここまでの林道は整備が行き届いていて走りやすい。

暫くは作業道跡を行くが、路ははっきりしている。途中で作業道が増水でえぐり取られた箇所を10mほど沢の中を歩く箇所があっただけで他はしっかりとした路を歩く。
高度を上げるに連れて、斜度もきつくなってくる。このところのお天気続きで路も乾いているので歩き易いが、雨の後などは滑って登り難いだろうと思いながら登る。源頭が近くなるとロープの張られた短い急斜面がでてくる。ロープも終わり、ハイマツ帯になると稜線も近い。ハイマツに覆われた稜線を進むと、先には岩に囲まれた頂上が頭をだしている。ハイマツの稜線を5分程で、岩を積み上げたような頂上部盛り上がりの基部に達する。基部からは1〜2分で頂上に立つことができた。

目の前にはクマネシリの語源となった西クマネシリからクマネシリとその東側に伸びる長く平坦な稜線が鎮座している。ウペペサンケ、 ニペソツ、東大雪の山々から表大雪、北大雪へと続く山並みが霞んで見えている。 肉眼では確認できたが写真にははっきりと写っていなかった。

週末なのに誰もいない山頂で360度山々の展望の至福のひとときを静寂の中で過ごす。

登山口 登山口から頂上方向(頂上は見えていない)
登山道 頂上部
頂上 ピリベツ岳・西クマネシリからクマネシリに続く稜線