音更山〜石狩岳 おとふけやま・いしかりだけ 1932m・1967m 2012/8/15


大雪山の南東にあり、連山の東斜面は石狩川に、西斜面は音更川の水源となっていることに因る山名でイシカリはアイヌ語で @イ・シカラ・ペツ(回流川) Aイシ・カリ(美しく創る=国造りの神が大地に川筋を美しく描いた)  Bイシ・カラ・ペツ(鳥尾で矢羽を作るところ)等の諸説がある。 また、音更は語義がはっきりしていないが、オトプケ(毛髪生ずる=川原に柳が毛のように密生している)の説がある。

十勝三股手前に立つ大きなニペソツ山・石狩岳・音更山登山口標識に従い林道を進む。 シュナイダーコースの手前5分(車)ほどの所にユニ石狩岳登山口がある。 登山口の表示は左手にあるので、右手の登山口の方向ばかりを見ていると気づかずに通過してしまう。 今回は日帰りでユニ石狩岳登山口〜十国峠〜音更山〜石狩岳〜シュナイダー登山口のコースを交差登山形式で 途中で車の鍵を交換し、30分の林道歩きを省く計画で出発。

作業道跡の登山路のササは見事に刈り払らわれている。整備していただいた方に感謝しながら歩く。 ユニ石狩岳登山路の標識を見ると作業道は途切れ、本格的な登山路となる。ササの中の道もハイマツを見るようになると背後にニペソツ、 ウペペサンケ等が姿を現す。 クマネシリも国道から眺めるオッパイ山の形も全く違う形に変わっている。高度を上げ、景色の変化を楽しむ。 2時間45分ほどで十石峠に着く。 音更山から続く石狩岳への山並みが眼前に拡がる。石狩岳まではまだかなり遠く感ずる。 拡がる大雪山系の展望に自分が歩いた軌跡を目で追う。 十勝三股方面は一面の樹林帯だ、雄大さに感動する。 小ピークを3つほど超えるとブヨ沼が見えてくる。 ブヨ沼の左手に下る道も見るがこの道はどこに続くのだろうか?この道には入らず右手のブヨ沼テント場から音更山への急登の道を辿る。 音更山山頂に着くと、雄大な展望が待っている。 これから登る石狩岳を見ながら、シュナイダー分岐へと下る。 下りはゴーロ帯でつい足元に目がいってしまうが 立ち止まってまた広大な展望を楽しむ。 シュナイダー分岐に着くと、見上げる石狩岳はかなりの高度に見えるが意外と早く40分ほどで石狩岳標識のあるピーク(1966m)に飛び出す。

ユニ石狩登山口 十国峠が近づくと背後にニペソツ山が
十国峠よりユニ石狩岳 途中の小ピークより音更山 音更山より石狩岳
旭岳から高根ヶ原への山並み(音更山山頂から)
シュナイダー分岐より石狩岳 石狩岳登りの傍らに咲く高山植物 本峰(1967m)より石狩岳標識のあるピーク


山頂からは360°何も遮るものがない展望が拡がる。眼前には旭岳から十勝岳までの山並みが。 石狩岳の標識があるこの頂きより1m高い石狩岳本峰(1967mピーク)が尾根続きにある。10分ほどで本峰へたどり着く。 狭い頂上には簡単なケルンが積まれているだけであった。 帰路はシュナイダー分岐まで戻り、どうしてシュナイダー( Schneider) というドイツ人名がつけられたのか疑問に思いながら尾根道を下る。 野沢温泉スキー場にも急傾斜のシュナイダーコースがあったのを思い出した。 岩混じりの細い尾根はいきなりの急降下で危険な個所も適当にあり適度な緊張感をもってあっという間に尾根取付きまで下りていた。 このコースのフィナーレ平坦部の歩きになると登山口も近い。 500mlのペットボットル4本を持ったが最後の一口を飲み干しシュナイダーコース登山口到着。

石狩岳よりトムラウシ山の前に沼の原の展望が シュナイダー登山口にある「石」を祭った祠


十国峠登山口 541 十国峠 8:24 音更山 11:02 分岐 12:02 石狩岳 12:43〜13:00 本峰 13:10
本峰 13:10〜13:20 石狩岳 13:30〜13:40 分岐 14:00 シュナイダーコース登山口 16:28