函館平野を挟んで、函館山と対峙する横津連峰にある山で、横津岳と尾根続きの袴腰岳は一等三角点の山で、函館市の最高峰でもある。
横津岳が袴腰岳より60mほど高いが七飯町に属する。袴腰岳への 登山道は「新中野ダム」からのコースと横津岳からの「巴スカイラインコース」がある。
横津岳と袴腰岳の中間には烏帽子岳がある。
横津岳の山名の由来は、アイヌ語の「ユク・アッ・ヌプリ」(鹿がたくさんいる山)に因る。
袴腰岳の山名の由来は、袴腰の形に似た台形をしていることに因る。同名の山は全国各地に沢山ある。
函館新道を、七飯大川で降り山側の横津道路に入り、道なりに進むと、閉鎖中の横津岳国際スキー場の上にゲートがあり、 その手前の駐車場が実質的な登山口となっている。ここから横津岳までは、2.1kmの舗装道路歩き。
東亜国内航空の「ばんだい号」の横津岳山腹への墜落事故をきっかけとして、レーダーが建設され、 横津岳山頂まで立派な舗装道路となってしまい、手稲山のように舗装道路とは別に登山道があると良いなと
思いながら横津岳へむかう。 横津岳山頂の巨大なレーダードームが見え始めてまもなく分岐があり、直進すると横津岳へ、右折方向は烏帽子岳、袴腰岳方面へ向うが
取りあえず横津岳の山頂を目指す。地図を持参すべきであったと思いながら三角点を探すも見つからない。帰宅後、調べてみると横津岳山頂の三等三角点は亡失したとのことであった。
分岐まで戻り、袴腰岳方面へと向かう。分岐からも舗装道路は続き、舗装道路の終わりには、無線施設のドームがあり、無線施設の左側から登山路「巴スカイライン」に入る。
烏帽子岳までは、広大で緩やかな斜面が拡がっている。低い笹原の中に続く道は笹の刈払いをした直後で歩き易い。 遠くに広がる噴火湾や駒ヶ岳の眺望を楽しみながら進む。前方にはには袴腰岳も見えている。
エゾヤマカンゾウ、リンドウ、トウゲブキ、アヤメなどが咲いている。やがて、湿地帯にさしかかると、ロープが張られていて、植生の回復が図られている。 その先の烏帽子岳山頂を巻いて袴腰岳に至る分岐を左に過ごし、分岐点から5分ほど緩い登りで烏帽子岳。
烏帽子岳頂上から、途中で分岐からの路を合わせて、急な下りのあと、小さなコブを二つ越し、山頂に到着。山頂はあまり広くなく、 ゆっくりできない雰囲気で、途中のコブまで戻り函館市街の展望を眼下に昼食。 |