支笏カルデラの外輪山上にあり,支笏湖をはさんで風不死岳・樽前山と対峙している活火山。西麓には蒼い水を湛えたオコタンペ湖がある。
山体は急峻で,頂上の北東側に噴気をあげる爆裂火口があり、南麓に丸駒,伊藤などの温泉がある。、アイヌ語のエ・エン・イワ(頭の尖った山の意)が原名。
1972年に開催された札幌オリンピックの滑降種目は恵庭岳で実施され,滑降コースは西側斜面の8合目から山麓までに設定され、
国立公園内であるため自然保護の見地からオリンピック終了後は原状復元された。
国道453号線を支笏湖へ向かいイチャンコッペ山への登山口があるヘアピンカーブを過ぎ、丸駒橋を渡って、
すぐの右手に入ったところに広い駐車スペースのある恵庭岳登山口がある。
登山口からは、しばらくは爆裂火口へ続く涸沢をたどり、 やがて爆裂火口からの尾根に取り付く。
急な斜面を登って行くとロープが垂れ登りと下りで道が分かれている斜面となる。このロープ場の急斜面を過ぎると林の中から飛び出して見晴台(七合目)となる。
ここからは恵庭岳ピークの岩塔も見え、眼下には支笏湖が拡がっている。見晴台から爆裂火口に沿った路を行くと、第2見晴台に到着となる。
第2見晴台からは羊蹄山やオコタンペ湖が樹間越しに見え、眼下には煙をあげる爆裂火口、支笏湖や支笏湖周辺の山並みなどが見渡せる。
見上げると爆裂火口の向こうに頂上部の岩塔が望まれる。
*山頂部分の崩壊が激しく、危険なため、第2見晴台(8合目と9合目の間に位置)から先は現在立入禁止となっている。
ここからはもう急な登りはなく、
爆裂火口に沿ってハイマツとハンノキの尾根を辿り、頂上岩塔の基部をぐるりと半周して、急な岩のルンゼを登り頂上に至る。 |