赤石山(積丹) あかいしやま 1000m


赤石山は麓の赤石(神恵内の西北3kmほどの地名)に因る山名で赤石はアイヌ名のフレ・シュマ(赤・石=海岸にあった煉瓦色の岩で割れ目があり後にそこにトンネルを作ったが現在は道路工事に依り取り除かれている)に因る。松浦武四郎の「再航蝦夷日誌」には夷人フウレシュマ・フレウシ等と言っていたが今はアカイシと呼ぶと述べられている。
尾根続きでこの山の北に位置する珊内岳とは別に赤石山の頂上台地上の南東200mほどの所に二等三角点 点名:珊内岳(998m)がある。アイヌ語のサンナイは出す川を意味すると言う(ワッカ・サンケ・ナイ=水を出す川=大雨の後に鉄砲水が出る。ワッカを省略した形のサンケナイに依る)。

998号から岩峰と赤石山

出発して間もなく前方に岩峰のある目指す尾根が見えてくる 岩峰の頭が見える
岩峰を上部より見る 見る見る視界が悪くなって

古平方面より当丸峠を下り、神恵内の手前3kmほどの大川地区より古宇川沿いの大川林道から登る。 入口には大川林道の表示もある。 林道は除雪されているが奥で作業が行われている様子なので駐車場所も心配になり、998号線脇の駐車帯に車を止めての出発となる。出発して間もなく前方に岩峰を持つ目指す尾根が見えてくる。林道の少し下を歩いていたが4〜500m進んだあたりで林道を横断し尾根末端を目指す。標高150mには作業小屋もあり付近では伐採作業が行われていた。傾斜の緩い地形を進むと尾根の形もしっかりしてきた。地図をあまり良く見ないで歩いてきたが地図をしっかり見ると目指す尾根の隣の尾根に取りつているようだ。尾根の取り付きまで標高差10m程を下らなくてはならない。ここから見ると尾根末端はコブとなっており怪我の功名。このあたりの地形は解りずらく、地図をしっかり読んで進まなくてはならない。高度を下げずに沢にトラーバス、沢通しに登ることにする。沢の中は意外と歩き易い。380mあたりで沢筋を離れ尾根筋を目指す。尾根上に出ると、下から見るのとは違った形で岩峰が見える。岩峰の上部から岩峰の写真を撮って間もなくガスが流れてきたと思ったら、見る見る深いガスに覆われ風も出てきた。

次第に樹木も少なくなり下りが楽しみな斜面が続く。700m近くなるとアイスバーンとなりエッジの利きが悪い。 ロッカースキーを使用したので従来のカービングと比べて急斜面のトラーバスではエッジの利きは悪い。また、歩行時の直進性も悪く、歩行滑走距離が伸びない。 やはりロッカースキーは滑り中心で山歩きには不向きの感じがする。 薄く雪がへばり付いた箇所を選んで登るがやはり限度がある。スキーアイゼンは持参しなかったのでスキーをデポしてツボ足で蹴りを入れながら登る。 強く蹴っても浅くつま先が入る程度だ。雪まじりの横風が強い。同行者が風に煽られ滑落した。幸い事なきを得たが、 戻ると言う。780mあたりまで登ってきたが風の勢いも治まる気配もない。あと4〜50分程で頂上であろうが今日はここまでとして下山開始。 下山は沢筋を下る。200mあたりからは傾斜を有効利用して下ったので平坦地の歩きが殆ど無く駐車場所に戻れた。

スタート 8:20 作業小屋 9:10 450m 10:15 500m 10:30 780m 11:20
下降開始 11:40 下山 12:45